Guitar Repair of the Day
Fender Broadcaster
持ち込まれた時、一見して 「うわー、マジ、本物か?」 と思いましたが、やはりコンポーネント物でした。
でもレリック具合といい、鳴りといい、目茶目茶良いギターでした。
こうしたリアルなレリックを行う工房もアメリカには沢山あって、しかも日本のそれとは比べ物にならない位安いです。
こちらのギターの持ち主もアメリカの方で、もう沖縄に25年以上住んでいる人ですが、キットのアンプやコンポーネント物のギター、珍しいパーツなど、いつも店頭に色々と持ち込んでは、あーだ、こーだ、とやっています。(笑)
ちなみに ここSPREAD SOUNDは沖縄といっても、北谷町という場所にあります。
空港や那覇からは40分位北にあり、沖縄では中部に位置する街です。
店のすぐ傍には、海兵隊の基地や嘉手納空軍基地があり、お客さんのほとんどがアメリカ人です。
基地勤務のアメリカのお客さんが持ち込むギターやアンプや楽器は、日本で流通していない珍しい物や、今や中々見る事の出来ないオールド品などもあって、毎回触るだけで楽しいですね。
ただ、色々なお客さんがいるわけで・・・
ebayでジャンク物の機材を購入して、届いた箱を開けもせずにお店に持ち込み、直しておいてね、とか。
Warmothで買ったボディとネックとその他パーツを全て持ち込んで、弾ける状態にして、とか。
テキサスの友達のアンプなんだけど、近くにアンプリペアの店が無いからここで直して、基地からテキサスに送って、とか。
アメリカから沖縄の基地に赴任して、届いて開封もしていない大きな木箱をそのまま持ち込んで、中身は全部楽器なので全て使えるようにメンテナンスお願い、とか。
沖縄からアメリカに帰るから、持って帰るギターを全部メンテナンスして、そのまま綺麗に 空輸出来る状態に梱包しておいて、とか。
日本で買ったギターアンプだけど、100Vのままだと使えないので、アメリカでも使えるように120Vのトランスに載せ替えお願い、とか。
沖縄でのリペア業務は、色々ムチャなリクエストも多いです^^
こちらは手に入れた状態でコントロール部が改造されていて使いにくかったようで、今回4Wayのスイッチに交換しました。
4Wayにすると、ネック側に倒すと、直列・ネック・ハーフトーン、ブリッジ、という切り替えになります。
直列シリーズ配線の音色は、ソロでも使えるし、少しボリュームを落としてのバッキングでもいいと思います。
今までの3Wayスイッチ配線の時より、出せる音色が増えて、プレイの幅が広がりますね。