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SCHECTER SD-2 – メンテナンス、ジャック交換

サウンドハウス

SCHECTER SD-2

Repair of the Day

SCHECTER SD-2

2000年代のモデル
H-S-H仕様のピックアップ配列。

ミニスイッチ

初期のシェクターに見られたミニスイッチ配列。

古くはジェフベックモデルにも搭載されていた、ON-OFF-ONスイッチ。

シェクターやトムアンダーソンのギターでは、コイルのパラ+オフ+オンを切り替え可能。

上のミニスイッチは各スイッチがどのポジションにあっても、ブリッジハムに切り替わるもの。

「どこでもリア」とも呼ばれてますね。

これがあると、ネック+センターのハーフトーンでバッキングを弾いていて、瞬時にソロでブリッジに行くとき、またバッキングに戻る時も、ミニスイッチ1発で切り替わります。

とても便利。

今回はミニスイッチはおろか、ボリュームは固まって回らず、音が出ないという症状。

ボリュームポットは交換します。

ジャック交換

先ずはガリの多いジャック。

何十年も使用していると、接点が酸化してきたり、削れたりでガリが出ます。

今回はベルデンのシールドとスイッチクラフト製のジャックに交換。

ネック調整

暫く使って無かったせいか、ネックは順反りでした。

トラスロッドを調整しネックをストレートに。

ブリッジはフロイドローズタイプ。

時間を掛けても基準を出すため、水平になるまで調整します。

このタイプのギターは、ネックの調整、ブリッジの高さ、バネ、サドル位置を追い込むことで、ようやく精度が出てきます。どこか1点ずれているだけでバランスが変わるので大事なところです。

最終チェック

ナットの高さ、ネックのストレート、ブリッジの高さ、サドル位置が整ったギターは
調整前と後では倍音の出方が明らかに変化します。
弦振動が大きくなって、コードを押さえた時の不揃いさが減り、発音が安定し、プレイにも無駄な力が無くなり、ギター本来の出音になります。


何年も弾いていないギターを調整に出して、また練習を始めたい人
調整後直ぐにライブで実戦投入する人

どのステージで使用しても問題ないように様々な角度で調整、テストを行ってます。

リペアのゴールポイントは「直った」ではなく 少しでも購入時のコンディションの良い状態に戻す側面もあります。

リペア後に鳴るようになった、前より良くなった、と感じるのは弾きこむ事を想定しチェックしているからかと思います。それぞれの楽器のポテンシャルを細かくチェックして癖や個性を見出し、受け渡し時にお客様に伝えてます。

1年間で500本近いギターを弾いてます。

もう20年位やってるので1万本!!??

1万は大袈裟ですが、6000本以上のギターは弾いているでしょうね。

本当、ギターはそれぞれです。

どんなギターでも、限りなくそのギターの一番ポテンシャルの高い状態へ持っていきます。

ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。

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