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Greco Semi Acoustic SA-700WA – フレット交換、オーバーホール

サウンドハウス

Greco Semi Acoustic SA-700WA

Guitar Repair of the Day

Greco Semi Acoustic SA-700WA

70年代のグレコ製セミアコ。

やっぱり70年代のグレコは本当良いですね。

どこをとっても丁寧に作られてます。

70年代当時は、本家のアメリカ製と比べてコピー品的な位置づけで、「日本製だろ?」みたいなネガティブな印象が根付いていましたが、90年代くらいから、アメリカやヨーロッパのバイヤーはMade in Japanのジャパンビンテージを買い漁っていました。

ここ沖縄でも日本製ギターばかりを買い集めて、アメリカのオークションで大儲けしたアメリカ人がいっぱいいます^^

沖縄の楽器市場は余り大きくは無いのですが、「アメリカ人」という変数が加わるマーケットなので、結構本土とは違うラインナップを見かけたりします。

さて今回のセミアコ。
フレット、ナット、ペグ、ピックアップ、ブリッジ、テールピース、スイッチ、ポット、ジャック交換…ギターリペア全部乗せ!!

いつもの3倍の記事数です^^

フレット状態

フレットは見ての通りまっ平。

フレットより指板が削れて低くなっている箇所もあります。

フレット浮きもかなり酷い。

パーツ取り外し バフ掛け

フレット交換を行う前に、一旦全てのパーツを取り外してバフ掛けします。

パーツはほぼ全て交換します。

汚れを落としてバフ掛け後。

ライトが艶っ艶になるくらい光沢が出ました。

元が分厚いウレタン塗装なのでバフ掛けも綺麗に仕上がりました。

ペグ交換

チューニングキーはGOTOH製のGOTO製 ロック式ペグ SG301-MGT-20-L3R3-Chrome

チューニングの安定度もさることながら、弦交換が格段に速くすみます。

ピックアップ交換

ピックアップは既に交換されていたブリッジ側のダンカン製JBと、ネック側にJazzを選択。
SEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SH-2n Jazz Neck Zebra

ブリッジ、テールピースもGOTOH製に変えました。
GOTO製 ナッシュビルタイプブリッジ GE103B-T Nickel
GOTO製 ストップテイルピース GE101Z Nickel

ブリッジ側のピックアップはワイヤーが短く延長されていました。

一旦分解して新しいワイヤーに付け替えます。

内側、外側を4芯ワイヤーにフックアップ。

セミアコの場合、ポットの穴位置に合わせてベニヤでテンプレートを作り、そこにパーツをセットしてワイヤリングします。

取り付け時の取り回しのし易さと共に、使用時にトラブルのないよう仕上げています。

Fホールの穴からセット。

穴から糸を入れてセットする事もありますが、魔法の道具を開発したので5分位で取り付けできるようになりました。
企業秘密ですが。

だからセミアコ、フルアコのポット交換だからといって追加料金は取っていません。

基本的にリペア料金は、作業時間に比例して設定しています。

複数の修理を同時に行えば、別々の修理内容を個別に行うよりも作業時間は少なくなるので、工賃はディスカウント可能です。

フレット交換、ナット交換以外が完了。

弦を張って状態をチェック。

音は既にいい感じ。

指板状態チェック フレット抜き

まだ肝心のフレット交換が待っているので、ネックをストレートにしてから

ネックジグへセットします。

ネックジグ上でフレットを抜いていきます。

もう何も力を入れずに抜けるほど、溝が腐っていました。

今回はダンロップ製の6130をチョイス。
JIM DUNLOP製 ミディアムジャンボフレット 6130

指板修正

指板のアールに合わせて指板を研磨していきます。

指板のデコボコと油が中々取れず、結構削りました。

その為フレットの溝を再度埋めてから掘り直し。

溝の深さをチェックしながら、地道に揃えて掘っていきます。

指板は真っすぐになりました。

フレット準備

フレットをアールに合わせて曲げます。

アールより少しだけきつめに。

最初にフレットをエンドを少しだけ加工してあります。

この後セットしてプレス。

フレット打ち込み

均一にプレス機で抑え込みます。

ハイフレットはこんなクランプで。

ネックジョイント部はこんなクランプで。

全て交換し終わりました。

事前にエンド加工をしていたので楽でした。

フレットすり合わせ

それでもフレット面にデコボコは出てしまいます。

この後フレット研磨。

デコボコを取り、アールを出して仕上げます。

研磨、バフ掛け、コンパウンドを終えて

ピカピカになりました。

この後指板を掃除。

ナット交換

そしてナットの製作。

牛骨ナットを使用します。

ナットのスロットに合わせてぴったりと加工。

弦の溝を掘る前にある程度仕上げます。

使用する弦に合わせて溝加工。

ピカピカになったヘッド側。

フレットもピカピカに。

70年代製のほぼ新品セミアコ。

パーツは全て新品なのに、サウンドは圧倒的にビンテージ。

経年で水分含有量が少なくなり、楽器としてボディやネックの木材が最高の状態になるのは、製造から30年以上必要なのかもしれません。

90年代に目にしたり手に取った、59年製のレスポールや、50年代のストラトは、当時製造・発売から30年位経っていた頃でした。

70年代、80年代に製造された日本製のギターも、2020年の現在では40年物!!

総オーバーホールすれば、生まれ変わる個体は一杯あるでしょうね。

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