Epiphone Emperor
Repair of the Day
Epiphone Emperor
フレット状態
ネックジグにセット
メモリを合わすために、かなりテンションを掛けました。
ネックジグ無しで指板を平にするのはもはや不可能。
メモリをゼロに合わせて、この状態でフレットを抜いて指板を平に整えます。
フレット抜き、指板調整
指板を削ったのでフレットの溝を綺麗に削りなおしました。
フレット打ち
数回ハンマーで打ってから専用のプレスで挟み込みます。
すべてのフレットを打ち終わりました。
フレット研磨
ローフレットはほとんどビビりも無く、綺麗にそろっています。
集中的に高さを揃えます。
全エリア、コードのボイシングが全く違く聞こえます。
指板やフレットは40年前のように新品に近くなりましたが、サウンドは40年を経た枯れたサウンド。
オールドのギターはフルオリジナルで使うべき?音が変わってしまう
などと聞かれる事が多いのですが、当然音は変わります。
死んでいたサスティンが伸びて、コード感が出るので鳴りが全く変わることもあります。
それを良しとするか、40年使い込んで弾きずらいフレットでサスティンも出ず音詰まりのあるサウンドをオールドの良さとするか?
自分の記憶にあるGIBSON レスポール 1959年製の実物は、1991年にとある楽器店で見た個体。
当時、400万円位だったです。
その当時で、30年前の1959年製レスポール。
いまや数千万円後半・・・
現在、2022年
30年前のギターは1992年製。
価値は同じになるか?って
30年後には間違い無く高騰していると思います。
アメリカでも一番最初に出たカスタムショップのレスポールは結構値上がりしていますね。
戦争の影響はそこかしこに出てきています。
真空管の高騰や、今まで出てこなかった個体がロシアから出てきてたり。
一旦中国に流して日本に入って来るのでしょうね。
どうなることやら・・・
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