Guitar Repair of the Day
Fender 40th Anniversary Stratocaster 1994
フェンダーのストラト発売40周年記念モデル。
基本はメイプルネックのアメスタ仕様。
ピックアップカバーやノブがブラックに変更されていて統一感がありました。
フレットがかなり減っていたので交換依頼でした。
フレットはある高さまでは徐々に削れていきますが、内部に達すると一気に削れてきます。
フレットのメーカーや硬度によっても違いがありますが、音程が悪くなったなとか、弾きずらさを感じたら交換の時期ですね。
フレットを抜いて指板を整える為ネックジグにセットします。
弦を張ってネックをストレートな状態にして、ネックジグ上で指板を研磨していきます。
まずはフレットを抜きます。
塗装は結構厚めですね。
全て抜き終わりました。
指板上の塗装を研磨して落とし、完全にストレートになるよう調整します。
ラジアス値は9.5
フレットサイズはフェンダーのヴィンテージフレット指定。
指板のエッジを少し落としてからフレットをセット。
すり合わせ後指板トップをクリア塗装しました。ナットもブラックTASQで製作して完了。アメスタはミディアムジャンボサイズのフレットですが、50年代のストラトに近いフレットサイズにする事でフィンガリングの印象が全く変わりました。
軽くハンマーで叩いてセットし、クランプで一気に挟み込みます。
このまま1分位置いて次のフレットに移ります。
ハイポジションはこのような治具にてクランプ。
指板エンドを落としたので少し傾斜がついています。
フレットエンドを軽く曲げながらセット。
エンドを切り落とした後、45度位の角度になるように削っていきます。
その後再度ネックジグにセットしてフレット上をすり合わせします。
ほんの少しだけ研磨で整え
頭の無くなったフレット上にマーカーで目印をつけて、そのトップを落とさないように、角ばったエッジを取っていきます。
台形シェイプだったフレットが、半円状のラウンドシェイプになりました。
研磨のみを行います。
コンパウンド仕上げは塗装の後で。
塗装の前にエッジや指板面をチェック。
今回はほぼ着色無しで、ウッドシーラー1発、サンディングシーラー2発、トップ2発。
指板を水研ぎしてバフ掛けしました。
フレットについていた塗装を落としコンパウンド仕上げ。
ナットもブラックTASQで製作して完了。
アメスタはミディアムジャンボサイズのフレットですが、50年代のストラトに近いフレットサイズにする事でフィンガリングの印象が全く変わりました。
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