Guitar Repair of the Day
Norman B18 Black
カナダのアコギ ノーマン。
落としてしまったようでボディの右下にかなりの割れ目、欠けが出来ていました。
サイドはバインディングも外れており塗装も欠けていました。
バックのブレーシングは外れていないようなので、トップの割れ目から接着していきます。
割れ目に水で溶いた接着剤をエアーで流し込み割れ目に沿って内部から木のパッチを張ります。
表側 割れ目上にピアノ線を通して中に張るパッチを引っ張り上げます。
シダーを丸くくり抜きパッチ板として使用。
固定の分銅をつけてピアノ線で引っ張ります。
割れ目に穴を開けペグで巻き取っていきます。
膨らんだトップ板をクランプで抑えながらどんどんパッチを張っていきます。
サイドはバインディングを補修し浮いている表板をクランプで抑えます。
縦から横からクランプで歪みを矯正し、割れ目を固定する為パッチを張っていきます。
同時にいくつかの工程を行うので順序間違いは出来ません。
数日後クランプで正し歪みが無くなったところで、念のため数か所パッチを追加。
指でコンコンと叩くとトップの共振が戻っています。
さあ、後は目立たなくするようタッチアップ塗装。
割れ目の隙間にパテを埋め、サンディングシーラーを何回か塗り、黒で着色。
サイドも同じようにタッチアップしました。
乾燥後サンディング。
だいぶ目立たなくなりました。
光の反射によっては塗装の境目が分かりますが割れ目、欠けのレベル差は無く、気にならない程度に仕上がりました。
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