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Taylor 314ce – サイド割れ

サウンドハウス

Taylor 314ce

Repair of the Day

Taylor 314ce – Side Crack Repair

テイラーのアコースティックギター。

かなり新しくて綺麗でした。

サイド割れ

サイド板がパックリと割れてしまったそうです。

トップ板はスプルース、サイド板とバック板はサペリ、ネックはマホガニー。

テイラーの新品は比較的個体差が少ないギターだと思いますが、日本の気象の下で使用した場合の変化は無視出来ないと思います。

アコギの中でもテイラーの人気がずば抜けているのを差し引いても、当店に持ち込まれるアコギの修理の中では断トツ1位がテイラーのギターです。

症状は様々ですが、弦高調整、トップの浮き、ブレーシング剥がれ、ブリッジ剥がれ、そしてサイドなどの割れが多いです。

テイラーに問題があるというよりも、沖縄での保管の難しさ、だと思います。

割れ目ですが、写真のように紙片がすっぽり入ってしまう程隙間が空いています。

中から見ると、パックリと割れ目が・・・

割れ目接着

先ずは割れ目に接着剤をエアーで流し込みます。

最初は水で溶いた接着剤を断面にしみ込ませ、ふき取った後粘度のある接着剤を流し込みます。

クランプ

それぞれのブレーシングの位置にクランプをして上から挟み込みます。

割れ目部分に0.3mm程の穴を開けてピアノ線を通し、サイド板の内側に補強の板パッチを張っていきます。

表面から糸巻きでピアノ線を引き上げ

中のパッチを固定します。

今回はサテン仕上げのサイドなので塗装はせずに穴埋めだけしました。

段差は殆ど無いのですが、割れ目の後が残っています。

接着剤にマホガニー粉を混ぜて隙間、穴を埋めていきます。

だいぶ目立たなくなりました。

中はこんな感じで補強されています。

「サウンド面で影響はありますか?」と必ず聞かれるのですが、それは当然あると思います。

サイド板の鳴りに抵抗が生まれるので、トップ板、バック板への伝達が遅くなり欠落する周波数帯域はあると思います。

但し、リペア後のギターの状態が、使えないサウンドか?という事であれば、全く問題無いと思います。

アコギの保管・管理に悩んでいる方は多いと思います。

本土でも北海道、関東、関西、九州、それぞれ湿度環境が違います。

沖縄は?

冬場の東京の湿度は10%~30%程。
沖縄は60%~80%程。

秋から冬の時期、冬から春の時期が一番湿度変化が大きく、ギターへの影響が多いようです。

今回のケースのようにトップ板やサイド板が割れてしまったり、ネックの反り、バインディングの剥がれ、ブレーシングの剥がれ、フレット浮きなど様々な影響が出できます。

ベストな保管方法の前に、まず湿度計の購入をお勧めします。

それぞれの保管場所の湿度を定期的に計測し、年間を通したお部屋の状態を知って下さい。

一番ベストな状況は湿度の差が無く、一定をキープ出来る環境にする事です。沖縄であれば常に50%~60%の環境に出来ればいいのですが・・・

アコギのメンテナンス、修理、など是非ご相談下さい。

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