Miguel Santos FA-18F
Repair of the Day
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Miguel Santos
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ミゲル・サントスのFA-18F。
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クラシックとフラメンコギターの違いの特徴は材の種類。クラシックはサイドとバックにローズが使用される事が多いですが、フラメンコは主にサイプレス(シープレス)を使います。
サイプレスは糸杉の事で、ローズに比べるとサウンドは明るく抜けが良いのが特徴。
ボディサイド 亀裂
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今回は落としてしまいサイドに亀裂が出来てしまったケース。
亀裂の長さが50cm位あったので5cm間隔で内側にスプルースでパッチを貼り付けました。
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塗装も割れてしまっています。
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紙が入ってしまう位隙間が大きい箇所もありました。
パッチ
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中に張り付けるパッチを作ります。
スプルース材を、専用のビットで開けていきます。
先端に穴の開いた円形のパッチが作れます。
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亀裂の入った表面から、0.4mmのドリルで穴をあけます。
ここからピアノ線を通して裏にパッチ板を張り付けます。
接着
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その前に亀裂部分に接着剤を流し込みます。
そのまま塗りつけても入っていかないので、専用の工具にてエアーを押し込んで接着剤を隙間に流し込みます。
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ピアノ線にパッチ板と固定用の分銅を結びます。
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表からペグ糸巻きで引き揚げていきます。
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中はこんな感じ。
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パッチと巻き上げ用のペグ
クランプ
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時間をずらしながら数か所同時に固定。
トップとバックの歪みもクランプで矯正しながら補正し固着させました。
クランプ同時に行い、歪みをチェックしながら締め付け具合を変えていきます。
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サイドでもテンションの掛かる場所なので、少し多めにパッチを入れ、これ以上開かないように貼り付けます。
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これで5cm間隔です。
ブレーシング接着
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ブレーシングの浮きもありました。
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ブレーシングの浮いた場所もリフターで固定します。
再塗装
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固着が終わって塗装を一旦剥がしました。
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サイド部分だけ再塗装します。
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亀裂部分は目立たなくなりましたが、ピアノ線を入れる為に開けた穴跡が黒っぽくなってしまいました…
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サンディングシーラー、着色、トップと重ね、バフ掛けしました。
亀裂面は触っても全く段差無く仕上がっています。
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亀裂の線も大分目立たなくなりました。
![IMG_6561.jpg](https://blog-imgs-115.fc2.com/s/p/r/spreadsound/IMG_6561.jpg)
![IMG_6562.jpg](https://blog-imgs-115.fc2.com/s/p/r/spreadsound/IMG_6562.jpg)
![IMG_6563.jpg](https://blog-imgs-115.fc2.com/s/p/r/spreadsound/IMG_6563.jpg)
完全に亀裂面はくっ付いているので、修理後のサウンドも全然問題無いレベルです。
ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。
お願いいたします。