Guitar Repair of the Day
Morris W-30
Back and Binding Repair
モーリスのアコースティックギター W-30。
珍しい縦ロゴのタイプ。
長い事使われていなかったようですが、お子さんへ譲る為メンテナンスへ。
弦高が高いので低くして欲しいと持ち込まれましたが、現状は12フレット近辺の弦高が6mm。
かなり高いです。
トップ板に膨らみもありますが、他に原因がありそうですね。
ネックの反りは順反り。
隙間を見ても、6mm分の開きの原因はネックだけではないようです。
トラスロッドの調整でどこまで下がるか?
一旦この位まで反りを直してみました。
果たして弦高は?
5mm!!
1mm位しか下がっていません。
何故かといえば、バック板にこんな隙間が開いていたのです。
ここが開くことで、ボディの下部が浮いてしまい、ブリッジの高さが異常に上がっています。
幸い木部の割れは少ないので、クリーニングして接着します。
このような専用のクランプにて均一に力を加え、くっつけます。
ネックエンドは当て木を添えてクランプ。
内部までしっかり接着剤が染み出ています。
これで隙間が完全に埋まりそうです。
このまま10日間くらい放置。
ぴったり接着出来ました。
バインディング部は欠けている場所もあり、全体的に日焼けしていて全く同じにはならないですが、つぎ足します。
ちょっと真新しさが目立ちますが、接着。
くっ付いた後、塗装します。
ボディも傷、凹みの目立つ場所はラッカーでタッチアップしました。
このように厚みを出す場合は、少しづつ時間を掛けて盛っていきます。
乾燥後、サンディング、水溶き研磨、バフ掛けをして完了。
段差は全くありません。
フレットと指板はクリーニングバフを行い、ナットも交換しました。
弦を張って弦高を調整。
サドルを少し下げました。
弦高は2.5mm!!
ようやくまともに弾ける高さですね。
弦のゲージはエキストラライト。
お子さんがスタートするには丁度良い太さです。
40年以上愛着を持って弾いたギターも、いつしか押し入れの中へ・・・
いざ弾こうと思った時には、かなりのダメージが。
そんなギターも、リペア次第で問題なく演奏可能なレベルまで修復可能です。
新品に数万円かけるか?
修理に数万円かけるか?
毎回この質問をされますが、数万円でエントリークラスのギターを買うなら、ボロボロの40年以上前のギターを数万円で直した方が、はるかに良い音がする場合があります。
家族の伝統も継承しつつ、実用的に親から子へ。
ギターの修理、メンテナンス、改造、調整、等 承っております。
メールでのお問い合わせは こちら から
電話番号:098-923-0743
全国からの修理、改造など受け付けております。
沖縄県外から修理を依頼される場合は、必ずメールか電話にて状態をお知らせ下さい。
その後発送方法等をお知らせいたします。
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