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Fender USA Custom Shop ストラト – フレット交換+ナット交換

サウンドハウス

Fender USA Custom Shop

Guitar Repair fo the Day

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2000年代に入ってからのカスタムショップ製ストラト。

塗装が少し溶け始めていて飴色に変色していましたが、メチャメチャ鳴るストラトでした。

フレット状態

但しフレットは減っていてガタガタで ナットも溝が浅くメンテが必要な状態。

フレット交換とナット交換を行いました。

いつものようにネックジグへセット。

ネックジグは弦を張った状態でトラスロッドを調整し、指板をストレートにした状態にして、フレット上のがたつきを研磨を行い平らにするための治具です。

弦を張らずにフレット研磨を行った場合、研磨完了後にボディに装着、弦を張り、ネックにテンションがかかるとネックが曲がるので、真っすぐに研磨したはずのフレット上面に歪みが生まれます。

この誤差を最小限まで少なく研磨出来るのがネックジグです。

写真は弦を張ってチューニングを合わせたネックの張りの状態の位置を、2つのゲージのメモリを合わせ記録します。

弦を外すと右側(ブリッジ側)に引っ張られていたテンションが緩みヘッド側が下がります。

ヘッド裏にジャッキをセットしてヘッドを持ち上げ、弦を張った時と同じテンションをヘッド裏から加え、先ほどの弦を張った時と同じ 0の位置にメモリを合わせます。

フレット抜き

弦を張った時と同じ状態にてして、フレットを抜いていきます。

この時ネックに動きがある時は、その動きをチェックし、フレットを打ち込んだ時の戻りを想定します。

指板すり合わせ

フレットを抜いた後の指板面です。

向こう側が見えてしまうほどガタガタなのが分かりますね。

指板を完全にストレートになるように研磨します。

ストレートブロックで研磨した後は、指板のラジアスに合わせてブロックを変えます。

完全にストレートになりました。

フレット準備

さあ、フレットを打ちこんでいきましょう。

今回は Jim Dunlop製の #6105

指板のラジアスに合わせて、フレットを曲げます。

フレットを打つ準備が出来ました。

フレット打ち込み

基本的にフレットプレス機にて挟み込んでいき、プレス機が使えない部分はハンマー等で打ち込んでいきます。

全て打ち込んだ後は、飛び出た両サイドをカットして、ヤスリで角度をつけながら研磨します。

フレットすり合わせ

ここからがネックジグの真骨頂。

打ち込んだフレットは、どんなに丁寧に打ち込んでも高さにバラつきが出ます。

全てのフレットの高さを専用ノギスで計測し記録。

そのデータの基に、フレットの高さに合わせて研磨を行います。

研磨後ストレートになったフレット面。

但し現在は台形のようなシェイプになっています。(削り取った為)

そのフレットの上面は高さが揃っていてこれ以上削ってはいけません。

上面にマジックで印をつけて、上面以外の側面を台形のようなシェイプから本来のフレットのシェイプ(半円状)に丸めていきます。

綺麗にシェイプした後は、ピカピカになるまで研磨します。

写真のようなヤスリやスチールウール、コンパウンド、などを使って鏡面仕上げします。

フレットのシェイプは物凄く大事です。

自分のギターのフレット形状をよく見て下さい。
バズなどのビビりが起こる原因は、該当フレットの隣のフレットの高さが高い場合や、フレットのシェイプが悪い・揃っていない事がほとんどです。

故に、これを正しく、均一にすれば、ほとんどのビビりは解消します。

フレットジグにて研磨したギターは、コードを押さえた時のバランスがとても綺麗に響きます。

フレットの高さが揃っていないギターの場合、ボイシングに強弱が生まれ、発音に遅延が出るのでコードの音量も下がり、倍音も少なくなります。

今回はニッケル素材のフレットを使用しました。
ニッケルシルバーは銅/ニッケル/亜鉛の合金で、別名「洋白(洋銀)」と呼ばれています。

ニッケルの他に、ステンレスフレットがあります。

フレットには硬度があり、HV(Vickers hardness )という単位で表します。
ニッケル : 160HV ~ 180HV
ステンレス: 200HV ~ 300HV

海外製(Jescarなど)のステンレスフレットは170HV位のニッケルと比べ、倍近い300HVなので、音質も硬くシャープで金属的な印象がありますが、現在ではFreedom Custom Guitar Researchや三晃フレットなどから、160HV~210HV位の硬度のフレットもラインナップされております。

ステンレスのほうが音の立ち上がりが早いので、研磨の正確さが如実に現れます。

ステンレスフレットの打ち込まれたギターを弾いた事の無い方は、ステンレスフレットに対し様々なイメージがあると思いますが、一度店頭にて試奏頂ければ、ニッケルとの違いが一発で分かると思います。

ネックジグにて正確に研磨を行ったステンレスフレットのギターは、一度弾いたら二度とニッケルフレットには戻れない、というお客さんも多いです。

ナット交換

フレットを交換した場合、太い、高さのあるフレットに変えた場合は、必ずナット交換が必要になります。

今回は牛骨ナットへ交換。

スロットの大きさを揃えて隙間の無いように一つ一つ手作業で製作します。

少しきつい位ぴったりと合ったナットは、弦振動を余す事無くネック側に伝える事が出来ます。

弦を交換する際に、取れてしまうようなナットは即交換したほうがいいです。

ナットスロットにピッタリと収まったところで、使用している弦の太さに合わせて溝を掘ります。

純正の状態から、色々な弦のサイズに変える方がいますが、弦のゲージを交換する場合はナットを交換し、弦の太さに合わせて溝を切りなおしたほうが良いでしょう。

特にヘビーゲージを張っている方は、この溝のサイズが合っていないので、ビビってしまっているケースをよく見かけます。

細い弦から太い弦に変えた場合は、ナットを交換しなくてもナット溝の調整のみで対応可能な場合も多いです。

太い弦を使用している方でビビりが気になる場合もご相談下さい。

ナットを完全に調整したギターは、開放弦でも共振音も無く、弦振動も正しく伝え、サスティンも長くなります。

一度完全に調整したギターを弾いたら、完全に調律された状態のギターの音を覚えるので、その後ギターのバランスが崩れてきても直ぐに 気が付くようになりますよ!!

傷へこみ塗装

最後にネック裏にかなり深い打痕があったので、気にならないレベルになるまで表面にラッカーを盛って研磨しました。

今月はフレット交換キャンペーン中なので似た内容のリペアが多いです。

フレット交換もストラトが一番多く、ベースの交換依頼は少ないですね。

ギター、ベース、アコギ、クラッシック、ウクレレ、マンドリンであればどんな種類のフレット交換も可能です。

ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。

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