Guitar Repair of the Day
Fender ’73 Stratocaster
15周年のツアーを終えたオレンジレンジのNAOTOさんの73年製ストラト。
アジアツアーが始まる前に引き渡し出来ました。
今回の依頼は、ハイフレットの詰まりが酷いのと、POTのガリ、ナットのビビり等のメンテナンス。
ネックジグにてフレット研磨、ナットは牛骨へ交換、ボリュームPOTはCTS製へ、ジャックはスイッチクラフト製のミリタリースペックへ。
シリアルは73年製。
指板はかなり順反り気味です。
ネックデイトは72年12月。
この時代のストラトの特徴でもある3点ネックジョイント。
ネックを取り外してみるとかなりマイクロティルトが効いて(6角ネジでネックを持ち上げ角度をつける)いました。
ピックアップはLollar製。
このギターに搭載されていて初めて見たのが、Ilitch製のサイレントシステム。
専用のバックプレートをつけることでハムキャンセリング効果を作り出しノイズをカット出来ます。(本当にノイズが少なかった)
POTはボリュームのガリが酷く、クリーニングでは落としきれなかったので、CTS製に交換。
アウトプットジャックは、スイッチクラフト製のミリタリースペックへ交換しました。
フレットのガタツキをチェックし
ネックジグへセットします。
ネックジグでの研磨後は、ご覧のように真っすぐピカピカに!!
ナットは牛骨オイルナット。
コイツがあると、ナット製作の時間があっという間に。
寸分の隙間もなく
ピッタリ収まりました。
仕上がり後のピッチは目茶目茶正確になります。
フレットの高さに余裕がある場合はネックジグにてすり合わせをする事で、ガタツキの無いフレットに戻せますよ。