Ovation celebrity
Repair of the Day
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アコギの修理依頼で一番多いのが、このブリッジ剥がれ。
沖縄だからって事は無いと思いますが、とにかくこの時期は毎日毎日アコギが運ばれてきます。本土と沖縄の違いがあるとすれば、やはり潮風を含んだ外気と日中夜間の温度差が無いことだと思います。
この時期は窓を開ければクーラーもいらず気持ちのいい風が入ってくるのですが、梅雨前とはいえ大量の潮を含んだ南風が吹くことも多いです。また昼に比べ夜に気温が下がらないので、部屋の中に水分を含んだ空気が溜まりやすく、楽器には大敵な季節です。
お客さんからは「保管はどうすればいいですか?」と聞かれる事が多いのですが、最低でも湿度計を買って毎日部屋の状態をチェックし、除湿器は欠かせません。それでもこの時期の室内の湿度は70%以上あります!!
一口に剥がれといっても、少しだけ浮いているもの、元々の接着がまばらで隙間のあるもの、ボディトップが歪み接着面の平行が無くなって浮いてしまったもの、など様々なケースがあります。
軽い症状はそのまま浮いた隙間に接着剤(ニカワ、木工ボンド)を流し込んでクランプして直ることもありますが、たいてい一度ブリッジを剥がして接着面(ボディトップ)の状態を整えます。
この際、ボディの歪みを直すためクランプによる矯正が必要なケース、内部のブレイシング剥がれを修正するケース、もあるので金額はバラバラなのですが、接着だけであれば5,000円~、一度剥がしてからのクランプの場合10,000円~にて行っています。
ブリッジ剥がし
今回のオベーションですが、ブリッジがボルトで固定されているので一旦ブリッジを剥がすことにしました。
ボディ内部からブリッジ裏を見ると固定の為の6角ボルトが見えます。
専用のヒーターで熱を加え、スクレーパーを入れながら丁寧に作業します。
時間を掛けてゆっくりと剥がしていきます。
ブリッジ接着
このようにギターによっては接着剤が行き渡っていない箇所がある事も多く、また塗装の上から接着している場合、塗装が浮いてきて接着が剥がれる事もあります。
ボディ面、ブリッジ裏を水平に研磨し位置を合わせます。
接着剤をつけて 暫くクランプします。
同時にネック調整も行い、弦高もだいぶ下がり弾きやすくなりました。
ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。
お願いいたします。