Guitar Repair of the Day
Seymour Duncan Stratocaster SSH
セイモアダンカン製のストラト。
ESPへのオーダー品なのか当時発売されていたモデルなのかは
分からなかったですが鳴りの良いギターでした。
フレット研磨、ナット交換、POT、ジャック交換を行いました。
ローポジションのフレットが大分削れています。
ナットも交換します。
いつものようにネックジグにてフレットレベルを出します。
弦を張った状態で、ネックが完全にストレートになるまで、トラスロッドを調整します。
ストレートになったら弦を外し、各フレットの高さを計りながら、研磨するポイントを決めます。
ストレートのサンディングブロックにて一通り研磨した後にネックのラジアスに
合わせてフレットのTOP面を調整します。
真ん中は削らず両サイドをアールに合わせて落とすイメージで。
研磨後、平らになったフレット面を丸い形状にする為、角を落としていきます。
ナットを新しく作る為、スロットを微調整。
今回は牛骨オイルナット。
溝にピッタリ合うまで、調整を重ね、隙間が無くない状態で取り付けます。
何度も仮弦を張っては高さを調整し、溝を掘っていきます。
ネックジグで研磨した場合、弦を張った状態で完全にネックが
ストレートになるまで微調整を行い、その状態を保ったままフレットを
研磨出来るので、フレットを押さえた時、ボイシングが本当に綺麗に鳴ります。
研磨でフレット高のバラつきも無くなるので、かなり低い弦高にセッティングする事も出来ます。
ストラトのフレット研磨+ネック調整+ブリッジ調整は10,800円~から行っています。
20年以上変えていないPOTやジャックは交換しました。