Guitar Repair of the Day
Gretsch 6120
グレッチの6120。
グレッチは6120でも細かなモデル違いが沢山発売されており、ディスコンになる機種もとても多いです。
こちらの6120はブロックインレイタイプのもの。
今回はネック裏に亀裂が入ってしまったというケース。
傷口が少し開き始めているので補強材を入れて塗装致します。
亀裂の一番深い部分に補強材を入れる為ルーターでザグリます。
この治具のもう限界ですね。
新しいの作らないと。
少し太めに1本補強材を入れます。
材はネックと同じくメイプル。
少しトラの出ている部分を使ったけど、どう出ますかね。
ルーターで掘った形状に合わせてトリミング。
隙間無くぴったりに仕上げます。
接着剤を入れてクランプ。
この状態で固まるまで暫く置きます。
固着後ノミで成形。
強度は大丈夫みたいです。
今回は余りバースト化せずにうっすらと着色してなじませます。
色合いはヘッドの耳の部分に合わせて薄くしました。
新たにトップを吹き直してバフ掛けしたので、いい感じにグロスがかっています。
こちらはブリッジサドル。
ローラー部が錆で全く動きません。
シリコンで錆びを落とし、超音波洗浄器に入れ、
なんとか回るようになりました。
続いてナット
形を整えフィッティング。
弦の太さに合わせて溝を切ります。
サドルとナットが生き返ったのでボイシングも綺麗に出ます。
グレッチはバランスが命。
セッティング次第で鳴ったり鳴らなかったり。
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