Guitar Repair of the Day
YAMAHA FG-180
ヤマハのアコースティックギター FG-180。
70年代の音叉ロゴタイプ。
ブレーシングは問題無いのですが、トップが少し膨らみつつあります。
サドルはだいぶ削った形跡が。
40年以上経っているのでフレットはかなり低かったです。
指板の痩せもあるのでガタガタになっている場所もありました。
今回はフレット、ナット、サドルの交換を行います。
一旦ネックジグにセット。
弦を張った状態でメモリをセットし、0の位置を記憶。
弦を外してフレットを抜いていきます。
全て抜き終わった状態。
指板もかなりデコボコがあります。
フレットを打つ前に指板を真っすぐに調整。
ストレートのブロックで研磨します。
綺麗に真っすぐに整いました。
結構削ったのでフレット溝も浅くなっています。
新しいフレットのタングサイズに合わせて溝を切り直します。
少し磨いて準備完了。
今回はジムダンロップ製の6230をチョイス。
指板のアールに合わせてフレットを曲げていきます。
全てのフレットを曲げて準備完了。
ローフレットはこんなクランプで挟み込んでいきます。
12フレット以降は違うクランプで。
最終フレット付近はサウンドホールから入れるタイプのクランプで、しっかりフレットを入れていきます。
全てのフレットを打ち終わった状態。
フレットの端を切断。
またネックジグにセットして弦を張り、ネックのストレートを確認してフレットのトップを研磨します。
軽くすり合わせをします。
すり合わせ後はトップがフラットになっているので、ラウンドを付ける為研磨します。
三角ファイルで形を整え
コンパウンドで磨いて完了。
続いてサドル。
牛骨で一から削り出していきます。
サドルのスロットにきっちり収まった様子。
ある程度オクターブ位置、高さを揃え、弦を張って微調整。
同時にナット側も。
こちらも牛骨にて製作します。
傾斜をつけ形を整えます。
弦を張って溝を微調整。
サドルも微調整を終え完了。
トップがカリッカリに鳴る個体でした。
低音のボリュームもあってバランスが良いサウンド。
ギターやベースのフレット交換、ナット交換、サドル交換、
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