Guitar Repair of the Day

Gibson Les Paul Classic

ギブソン レスポールクラッシクス。

多分90年代に製造された木目の綺麗な個体でした。
ただ残念な事にネックが折れており、以前の所有者がご自分で接着を行った為チューニングが合わないとの依頼でした。

面と面がくっついて接着されているのでは無く、接着材を流し込んだ感じです。
ヘッドプレートが曲がって盛り上がっています。
恐らく折れた直後はくっついていて、しばらく弦を張って使用した為木部に癖がついて変形したのでしょう。
ギターのネックが折れたら 必ず 直ぐに 弦を外して下さい。
ネック折れのご相談で一番多い問合せは 「幾ら掛かりますか?」
高額だと躊躇してしまいますよね。
当店のギター修理の工賃の算出は、作業工程数+時間 を基に基本計算しております。
ネック折れでも接着だけなら20,000円程度で収まる事もあります。
折れて弦を外して直ぐに修理に持ってくれば曲がった癖もついていなくて割れた(ヒビ)面も綺麗なので、接着とクランプだけで強度を出す事も出来ます。
折れ方が酷かったり、弦を張ったままにして歪みや捻じれで広がってしまったり、ご自分で接着をして失敗したり、長期間保管していて変形してしまった、場合は接着だけでは戻らず、補強+塗装等が必要になるので修理代金も上がっていきます。
倒して折れたりヒビが入った場合は、早急にお問合せ下さい。
但し人間の骨折と一緒なので、レントゲンを撮ってみないと(内部の状態を見てみないと)なんとも言えず、ケースによって処置が変わるので料金や納期も変わってきます。
店頭でお見積りの概算は出せます。

さて修理ですが、一旦折れた部分に熱を加え接着を剥がしました。

徐々に熱を加えて接着剤を取り除いていきます。

接着材を剥がし終えたところ。

ネックは完全に真っ二つになっており割れた淵は元の木部が欠けています。

一旦ヘッドプレートも剥がし、断面を綺麗にして再接着します。

接着、クランプ後 数日乾燥させました。

断面に隙間がかなりあるのでパテで埋めサンディングした状態。

マホガニーを補強材として厚めに重ねて接着します。

再度クランプ。

接着完了後、ボリュートを作って強度を加える為加工します。

弦を張った時の数十キロのテンションに耐えうるよう強度を作ります。

成形、サンディング完了。

ここでアイロンで熱を加え歪みを取ったヘッドプレートを再度接着。

クランプで隙間無く接着します。

この後トップにクリアを塗装するので綺麗に面を出します。

折れた時に歪んでしまったヘッドプレートの一部もサンディングでデコボコを無くしました。

補強材を加えた部分には目止めと同時に木地着色を行います。

ウッドシーラー、サンディングシーラー、着色、トップコート。

何日かに分けて4工程を重ねていきます。

塗装後バフ掛けまで終わった状態。

綺麗に違和感無く仕上がりました。

ヘッドプレート面も折れて曲がった形跡はなくなりました。







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