Guitar Repair of the Day
GIBSON Les Paul Tribute
ギブソンのレスポール トリビュート。
2017年に発表されたクラシックな仕様のレスポール。
通常のレスポールより軽量化されており、サウンドも歯切れが良い印象でした。
不運にも落としてしまったそうで、ネックがパックリと折れています。
見た感じ綺麗に割れていますが
良く見ると少し捻じれて曲がっていますね。
弦を外してペグを取ったら完全に折れていました。
取り敢えず接着し状態を見ましょう。
綺麗にクランプをして1週間位置きます。
接着剤は数日で凝固するのですが、木部に染み込ませた水分が無くなるまで1週間位待ちます。
固着後クランプを取りました。
くっ付いてはいますが、損失した部分も多く強度的には弱いので、補強材を入れます。
マホガニーのブロックを入れて強度を高める為ボリュート加工します。
木片を入れる為トリマーで掘削。
マホガニーのブロックを入れた状態。
またまたクランプして1週間ほど固着させます。
固まった後、ボリュートの角度を付け成形します。
強度を考えると他の材のほうがいいと思うのですが、サウンドの変化もあるのでマホガニーを使用。
ヘッドトップは欠けた部分があるのでパテ埋めして塗装します。
今回は埋め木部分を完全に消す為、ダークブラウンでバースト加工。
元の色とフェードさせて継ぎ目を消しました。
全体がサテン仕様だったので、トップは艶消しにて仕上げました。
ペグを取り付け
弦を張って様子を見ます。
強度は全く問題無く、チューニングも安定していました。
ギターやベースを倒してしまってネックが折れた場合は、必ず直ぐに弦を外して下さい。
緩めただけでは弦のテンションが折れた部分に掛かって変形したり、曲がったりしてしまいます。
弦を外し、直ぐに修理に出す事で綺麗に復活する割合が高くなります。
ギターやベースのネック折れ、ヒビ、の修理 はご相談下さい。
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