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GIBSON Les Paul Standard – ネック折れ、補強、塗装

サウンドハウス

冒頭タイトル

Repair of the Day

GIBSON Les Paul Standard – Broken Neck

ギブソンのレスポールスタンダード。

もうお分かりですね。
ネックが・・・

ボディはフレームがびっしり詰まったメイプルトップ。

ネック折れ 接着

無残にもネックが真っ二つに折れてしまいました(泣)

でも大丈夫。
ネック折れはほぼ修復可能です。

今回は折れて直ぐにお持ち込み頂けたので傷の患部も綺麗な状態でした。

断面に接着剤を塗ります。

手ではめ込んだだけでは隙間がありますね。

このままネック部がすっぽりはまる治具にセットします。

ヘッド角に合わせて作ってみました。

均一にクランプでプレスをかけます。

縦方向からも力を加え隙間をぴったり埋めます。

この状態で1週間位放置。

接着剤が完全に乾くまで待ちます。

10日位経って乾いた状態。

この段階で接着は問題無くついているのですが、少し強度に不安が。

補強材

今回は補強材を入れます。

斜めにルーターで削ります。

このカーブに、ボリュートと呼ばれるコブを作っていきます。

削り取ったアールに合わせて補強材を作るので、テンプレートをとります。
昔からあるアナログな方法。

隙間なくピッタリ合う補強材をマホガニーで作りました。

再度接着材を付けてクランプでくっつけます。

また1週間位経過して完全にくっついた後、削っていきます。

最初はノミやカービングナイフなどで大まかに削り、後はペーパーで型を出します。

良い感じになりました。

サンディングして目止めをしてウッドシーラーを吹きます。

塗装

ウッドシーラーを吹いて面を綺麗にして、サンディングシーラーをガンで吹きます。

最近塗装の殆どはスタッフのさくらの担当🌸

もう50本以上吹いているので任せられるようになりました。

ハンドペイント、エアブラシなども得意です。

継ぎ目を無くす為に少し濃いめにバーストさせました。

ヘッド表面も割れ目があったのですが、パテ埋め、着色、クリア処理してあります。

黒に見えますが、タバコブラウンでバースト。

横から見るとボリュートの膨らみが分かりますね。

これで強度もばっちり。

折れたりヒビが入ったら、直ぐに弦を緩めて修理にお持ち込み下さい。
弦を張ったままずっと放置していたりすると、割れた部分が変形する事もあるので時間と費用が割り増しになります…

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