YAMAHA L-6
Repair of the Day
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YAMAHA L-6
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ヤマハのアコースティックギター L-6
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70年代に発売されたシリーズ。
現在も発売されているモデルです。
フレット状態
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長く弾いていると、必ずフレットが削れ低くなります。
交換が良いのか?フレット研磨で対応出来るか?
見た目だけでは判断が難しいのですが、フレット同士の段差が出来てビビりが多い場合、またビビりのある個所が多岐にわたる場合、通常はフレット研磨にて対応しています。
ただ今回のように、ところどころ凹み、えくぼ、段差があり全体も低くなっている場合は、全てのフレットを交換したほうが良いです。
ネックジグ
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フレットを抜いて指板をストレートに研磨します。
弦を張ってテンションを掛けた状態で作業を行えるネックジグ
とても正確に作業が行えます。
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現在のネックの状態をチェック。トラスロッドの効きもチェックし、指板を削ってストレートにした後の状態を考慮し調整します。今回は少し逆反り気味な指板を直します。
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これで弦を張った状態をメモリします。
フレット抜き
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弦を外してフレットを抜いていきます。
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結構指板もデコボコがありますね。
フレットの溝もかなりスカスカでした。
指板調整
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フレットを全て抜き終わったので指板のデコボコを調整します。
ブロックにペーパーを張り削っていきます。
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完全にストレートになるまで調整。
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指板のアールもフレットごとに綺麗に揃えます。
今回は12インチのラウンドに。
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一旦埋めなおしたフレットの溝も再度削り直し深さ調整。
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最初は無かったエボニーの柄が出てきました。
綺麗になったのでフレットを打っていきます。
フレット打ち
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今回は純正と同サイズのフレット幅に。
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指板脇にバインディングがあるので、フレットの端のタングをカットします。
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後は1本1本プレスして打っていきます。
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プレスの入らないハイフレットはクランプで押さえます。
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全てのフレットが打ち終わりました。
フレットすり合わせ
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この段階で一旦飛び出たフレットをカットし、端を修正。
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続いて弦を張りなおし、テンションが掛かった状態でフレットのデコボコを研磨します。
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研磨を行いデコボコが取ります。
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平になったフレットトップを丸めます。
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丸めて紙ヤスリをかけた状態。
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コンパウンドで磨いて指板にオイルを塗った後。
ナット作成
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最後に古い樹脂製のナットから牛骨製のナットを作ります。
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ナットのスロットに隙間なくピッタリと収まるように調整。
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弦を張ってナット溝を再調整。
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フレットの端が引っかからないよう丸みを持たせてあります。
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かなり弦高も下がったので弾きやすくなりました。
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ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。
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