YAMAHA FG830
Repair of the Day
YAMAHA FG830
ヤマハの中ではエントリーモデルに入るFG830
これ以上のコストパフォーマンスは無いって位、申し分のないサウンド。
以前の10万円台のギターに匹敵しますね。
ネック状態
ネックの状態ですが、少し波打っており、ハイ起きになっていました。
ハイフレットはかなりガタガタだったのですり合わせを行います。
フレットすり合わせ
ハイフレットを中心にすり合わせを行います。
弦を張ったまま12フレット以降をブロックにつけた紙やすりでフラットにします。
平になったフレットトップを三角ヤスリでラウンドに仕上げます。
12フレット以降を直接押さえて音を出すというよりは、12フレット近辺を弾くと15フレット近辺のフレットが起き上がっていて弦に触れてビビりが出る症状。アコギだと結構多くハイ起きの酷い個体はネックリセットが必要ですが、症状が軽い場合はすり合わせで対応可能です。
サドル調整
ボディに膨らみがあり、まだ少し弦高が高いのでサドルを研磨して弦高を下げます。
底面と共にトップのオクターブを調整。
面で受けていた弦との接地面が、点で支えられるようになりました。全体のトーンがシャープになります。
弦高
トラスロッド調整、サドル調整、フレットすり合わせにて、弦高は12フレット上で約2.4mm。
フレットも研磨でピカピカになったのでスムーズにフィンガリング出来ます。
アコギは環境によってコンディションがかなり変わります。
コンディションを維持する為に、年に一度位のメンテナンスを行って下さい。
ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。