Guitar Repair of the Day
GIBSON J-200 1984-1994 100years
ギブソン J-200 100周年モデル。
93年製のアニバーサリー仕様。
全体にウェザーチェックが入っていました。
ウェザーチェックは風格があるとかオールドっぽいとか色々言われますが、要はラッカーが伸び縮みして亀裂が入った状態です。
夏の暑い日にクーラーを入れ温度が下がった状態から日中クーラーをかけずに室温が上がった状態。
そんな状況を繰り返すだけで起きたりします。
アコギの場合は歪みにも繋がるのでウェザーチェックが入らないように適度な温度・湿度環境で保管するのがベストです。
フレットすり合わせ
今回はフレットハイポジションに詰まりがある症状。
ボディのブリッジ付近も多少膨らみがあるのですが、ネックエンドも少し起きている状態でした。
フレット浮きもあるのでハンマーで叩いてから少し研磨。
このフレット部分は弾かないエリアなんですが、ここのフレットが高いと詰まりが出ます。
一旦フラットになるまで削ります。
その後アールをつける為にシェイプ。
紙ヤスリの番手を上げながら綺麗に仕上げます。
最後にコンパウンドで磨き完了。
ナット交換
続いてナット。
溝が低くなってビビりが出ていました。
純正の樹脂ナットから牛骨ナットへ。
ナットスロットに合わせてぴったりフィットさせます。
少し形を整えて溝を掘っていきます。
使用する弦の太さに合わせて溝の高さを調整します。
ビビりもなくなりJ-200らしいキレの良いサウンドになりました。
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