Laney AOR 100
Repair of the Day

Laney AOR シリーズ 100

5年ほど前にオーバーホールさせて頂いたLaney AOR100。

前回のオーバーホール記事は こちら

この間、とても問い合わせの多い機種でした。中でも海外からのメールが圧倒的に多く、6ノブの初期仕様は個体も少なく色々なユーザーさんと情報を共有させて頂きました。
状態

今回は音量が上がらなくなった、との事で依頼を頂きました。
裏パネルを開けると、見ての通り真空管が逝ってます・・・
一旦全ての真空管の状態を調べましょう。
真空管測定

真空管の値を測定します。
左がプリ管用の測定器。右がパワー管用の測定器。

プリ管は4本とも問題無いレベルです。

出力管は白いヤツは死んでました。
他の真空管も少しバラつきがあります。
内部チェック

以前はフィルターキャパシターと出力管のソケット周りを交換していました。

今回は劣化していたポット、バイアス周りの抵抗、LINE出力のジャックを交換しました。

ポット周り。
真ん中の黒いポットがトーンポット。
プルでオンになりブーストします。
真空管交換

前回と同じJJ製のEL34へ交換。
本当に戦争以降、真空管の値段が上がっており、ブランドによっては以前の倍近い価格に。

バイアス値を決めていきます。

この機種は好きな人にはたまらない貴重なサウンド。
JCM800とも少し違う、ミッドに癖を付けられ感じ。
ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。