Greco LP Standard Type
Guitar Repair of the Day
Greco LP Standard Type
グレコのレスポールタイプ。
多分80年代初期の物だと思います。
長いこと使っていなかったようで、フレットもほとんど残っていませんでした。
今回はフレットの交換、ピックアップ交換、ナット交換、でした。
フレット状態
フレット抜き
写真のように、ほとんど高さの無い状態です。
フレットを打ち直す際に一番大事なのが、指板上を均一にすること。
フレットを抜いた後に指板上を正確に同じラジアス値になるように、指板の角度に合わせたブロックで研磨をして揃えます。
フレット準備
フレットを揃えた指板のラジアス値(角度)に合わせ、専用のマシンで曲げていきます。
今回はバインディングがあるので切り出したフレットの両端を落とします。
専用のニッパーで、両端を切り落とした状態。
フレット打ち込み
その後フレットプレスにてフレットを挟んでいくのですが、ハンマーで叩くフレット交換に比べて遥かに高さのバラつきが無くく、すり合わせにて削る量が少なく済みます。
交換にかかる時間も少なくなるので以前よりも早く仕上げられるようになりました。
フレットサイドのバリを専用のやすりで45度の角度に揃えます。
フレットすり合わせ
ここでフレット上の高さを揃える為に、ネックジグにてすり合わせを行います。
弦を張った時と同じテンションをネックに加えて、各フレット間のガタつきを確認します。
一旦、フレット上の凸凹をヤスリで削り落とした状態。
TOP面が平らになっています。
この状態で高さは揃ったのですがフレットの先端が真っ平な為、弾くとビビりが出てしまいます。
先ほどの平らな面の角を落とし、綺麗なラウンド上の山にします。
ピックアップ交換
今回はピックアップの交換も同時に行いました。
最後にボディをクリーニングして完了。
フレットは減ってきてガタつきが出てきたら、どんどんすり合わせを行い、ビビるほど低くなってきた場合は交換したほうが良いです!!
ただ、フレットをフレット交換に掛かる費用の高さが、交換を躊躇してしまう一番の障壁ですよね。
日本国内、海外も、平均値で3万円~というところが多いです。
やはり作業工程も多く時間も掛かる事から妥当な値段ではあるのですが、SPREAD SOUNDでは頑張って 近々フレット交換の値段を改定します!!(クオリティは変りませんよ)
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