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Arcadian Guitars DN-12 – ブレーシング剥がれ

サウンドハウス

Arcadian Guitars DN-12

Repair of the Day

Arcadian Guitars DN-12

詳細は分からないのですが、個人製作されたギターのようです。

マーティンライクなサウンドです。

状態

知り合いから譲り受け、とても良い状態だったのですが、突然低音が出なくなったとのこと。

弦高も4mm近くあり少しテンションを感じますね。

ボディトップの浮きも見られますね。

ブレーシング

今年の沖縄の気象は記録尽くしの年みたいです。

昨年の11月から2022年の3月までの湿度は、ここ何十年で一番低く、例年より早く梅雨入りした5月、6月は記録的な長雨で、一日に降った総量は歴代最高量の日もあるそうです。

車の修理工場では、水漏れ、錆、穴あき、などの修理が例年以上に多いらしいです。

当店では今回のようなブレーシングの修理が、異常な件数で増えています。

具体的には

写真のようにブレーシングの端が完全に浮いています。

こちらも完全に隙間が出来るほど浮いていますね。

湿度の少ない冬の期間は木材に水分が無く縮んだ状態になります。

一方梅雨に入り湿度の高い・多い季節には、木材は水分を含み、膨張します。

梅雨に入り、特に湿度の高い状態(80%から100%)が何日か続き、突然梅雨が明けたかのように気持ちの良い晴れの日が来たりします。

その晴れの日の湿度は40%から50%

この差 なんと 40%!!

水分を含み膨らんだ接着部が、突然湿度が下がり水分が抜けて縮むので、接着が剥がれます。

今年はその事例が例年の2倍くらい!!

本当にいつも言い続けてきた、「湿度差に注意」が一番多い今年。

湿度差・・・

ブレーシング接着

勿論、今年いきなり力木が歪んだわけでは無く、長いこと変形してきた木がかろうじて接着でくっついていたのではないでしょうか?

上の写真のように剥がれた木部を見ると裏板も変形していますが、力木はかなり曲がっています。

全箇所、このように接着剤を流し込み、上下に抑え込みます。

上からは木ブロックで挟み込み。

調整

接着完了後はフレットを研磨し

サドルのトップをドレッシングしました。

12フレットの高さは3mmくらい。

1mmくらい低くなりましたね。

ブレーシングの修理後は、低音の響きが一変します。

裏板が剥がれて浮いていれば共振があるわけないですよね。

倍音の足し算が進み、色々失われていたサウンドが蘇ってきました。

修理前はブレーシングの剥がれに気が付かず、レコーディングで使用しても音が定まらず、散らばる印象だったようです。

修理後、どんなサウンドが収録されるか楽しみですね。

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