Morris MD-515
Repair of the Day

Morris MD-515

80年代に発売されたモーリスのアコギの定番機種。

ボディを叩いてみると”カンカン”に乾いていて鳴りも良さそう。
状態

持ち込まれた際の現行は 約3mm
そんなに高さは感じなかったのですが

ネックは少し順反り気味。

ボディトップはかなり歪んでいました。
これはもしかして・・・
ブレーシング浮き

内部を見るとセンターのブレーシングが浮いています。

順順に固定していきます。
ナット

ナットの隙間がかなりあってキンキンと鳴いています。

フレットの浮きもあり、弦が完全にくっついていました。
ヘッド、ペグクリーニング

結構汚れてくすんでいますね。

バフ掛けしてピカピカに。

あまり分かりずらいですが、手前が磨いたペグ。
奥のペグは錆でブツブツした手触り。
金ブラシで磨いてポリッシュ。手触りもツルツルになりました。
ナット交換

ナットを交換します。
牛骨ナットに交換しましょう。

ナットを外すと紙のような物が挟まっていました。

隙間なくフィットさせます。

専用の定規で位置を決めます。





たった0.5mmですが、ネックがストレートになり、ブレーシングも接着されて、ナット、サドルを変えたので、鳴りは一音一音クッキリと粒立ちの良いサウンドになりました。

何十年も弾いていなくて仕舞いっぱなしのギターも、数十年ぶりにオーバーホールすることで、当時の気持ち良いサウンドが蘇りますよ。
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