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Martin D1 – ブレーシング接着、ブリッジ接着

サウンドハウス

Martin D1

Repair of the Day

Martin D1

しばらく弾いていなかったようで各部がボロボロでした。

湿度の多い沖縄に強いアコギがあるわけではないですが、このモデルは特に難しいですね。

ブリッジずれ

目視で分かるくらいブリッジがずれています。

ピンも曲がっていますね。

一旦加熱してブリッジを剥がします。

ほとんど接着剤が残っていなくて直ぐに剥がれました。

ブレーシング剥がれ

但し、ブリッジのズレの原因の大元は?

アコギのボディ内は内視鏡カメラで撮っていますが、かなり古いやつなので画質が・・・

新しいの買います。

写真のように内部のブレーシングが浮いています。

浮いてるというより、全く接着剤が無い状態。

こちらも2mm位浮いています。

こちらはサウンドホールから高解像度で

スカスカですね。

ブレーシング接着

接着剤を流し込み、固定させます。
上からもクランプして、1か所ずつ固着させます。

1週間位置いて完全に接着剤が乾いたところで、真ん中のブレーシングへ。

この作業を全箇所繰り返し接着。

ブリッジ接着

ブレーシングの接着が終わったので、ブリッジの修理へ。

接着剤の跡を取って底面も研磨します。

デコボコをかなり取りました。

この後接着します。

ピンを指して位置決め。

この間に漏れ出た接着剤をふき取り。

クランプで挟み込み暫く放置します。

綺麗に接着出来ました。

弦高チェック

トラスロッドを調整し弦高チェック。

だいたい2.8mm位。

ボディトップもかなり盛り上がっているのでこれで限界ですね。

とは言え、弾きづらさは全く気にならない高さです。

今年は梅雨が早まって長雨かと思えば、急に暑くなる日もあって、ギターのコンディションを保つのは難しい年ですね。

例年になくブレーシング接着の修理が多いです。

くれぐれも、「湿度差」が大きくならない環境で保管して下さい。

湿度が多いときは木が膨張して剥がれる事は少ないのですが、暑くなって急に湿度が低くなると、反動で木が一気に縮みます。

その際に接着が剥がれることが多いです。

梅雨だからと言ってケースに入れっぱなしにしたり、乾燥剤を必要以上に入れておくと、湿度が下がった時に、「下がりすぎ」な状態になってねじれや剥がれ歪みが生じます。

くれぐれも湿度は一定に保って保管してみて下さい。

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