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10月03日 – Fender American Professional Telecaster – ナット交換

Guitar Repair of the Day

まだ先週の台風の影響でお店の周りの信号も復旧してないのに、今週末も大きな台風が沖縄に近づきそうです。

沖縄に住んでいる人は被害を最小限に留めるよう台風対策は手慣れたもんですが、停電だけはどうしようもないですね。

楽器修理店も真っ暗で電気工具が使えないと何も出来ないに等しいです。

先週の停電時はオーダーネックの研磨やキャビネットのトーレックス張り、インレイの切り出しなどを行ってました。

まだまだ停電地域があるのようで、電気が復旧したエリアの学生などは2人分のお弁当を持って友達に渡したりしているそうです。

今週は誰も被害に合わず停電が無いように願います。
(といいたいとことですが前回よりデカい・・・)

さて今週も電気があるうちに溜まったリペア作業を片付けます!!

今回はテレキャスのナット交換のお話…

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Fender American Professional Telecaster

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フェンダーUSAのテレキャスター。

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新品で純正の状態のギターにセットされているギター弦のゲージは、通常09-46か10-46がセットされています。

但し交換弦は様々なゲージが売られていて、皆さん気分次第で色々なサイズにトライしがちですが交換するサイズ・期間によっては、ナットの溝が広がってしまいます。

純正より太い弦をしばらく張って、やはり元の太さに戻そうと思っても、弦の溝によっては広がった溝から軋むような異音が出たりします。

溝が広がると弦高も低くなるので、弦がフレットに当たってバズ音が出たりもします。

色々試して、そのギターにとってベストなサイズの弦ゲージが決まったら、今一度ナットを交換する事をお勧めします。

日本では様々なオークションサイトがあり個人間のやりとりが盛んですが、沖縄にいるアメリカ軍属の方は、アメリカ人同士でやりとりする個人売買サイトを利用する方が多いです。

沖縄に赴任した際に家具などを譲ってもらったり、また本土に帰る際は不用品の売買をしたりと、頻繁に利用しているようです。

楽器のやりとりも多く、出品者と購入希望者同志が うちのお店に持ち込んで音出しチェックをしたり、購入後にリペアしたり。

今回の依頼者もこの個人売買サイトで購入したようで、弦が張っていない状態だったそう。

弦を張ってみたらバズが多くナットを交換したい、との事。

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但し元のナットが接着剤でガチガチで全く取れません。

ドリルやチゼルで丁寧に取り除いていきます。

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ナットの欠片を全て取り除き、研磨しました。

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牛骨をナット溝ぴったりに削り出しサイズを整えて溝にセット。

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新しく載せる弦のゲージに合わせて溝を掘ります。

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さあ、これで完了と思ったら音が出ません。

ピックアップを外し導通を調べてみると数値が出ません。
どうやらピックアップが断線しているようです。

依頼者にそれを伝えると、フェンダーに連絡を取ってみるから暫く待って欲しい、と。

1週間位経過して、Fenderが新しいのを送ってきたので古いのを外して付け替えて欲しいと・・・

そんな簡単にいくんですね(笑)

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配線し直し音出しチェック。

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どうやらギター購入後にピックアップだけを別途購入して自分で取り付けしたので、購入時のレシートと保証書があったようです。

でも、日本国内の代理店に連絡して新しいのを送って貰うより早く日本に到着するなんて。

ナット交換 は 是非ご相談下さい。

メールの方は こちら から

宜しくお願いいたします。


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