Ibanez AEWC-400-TKS
Repair of the Day
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Ibanez AEWC-400-TKS
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木目の綺麗なメイプルボディが特徴のアイバニーズのアコースティックギター。
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個性的なデザインのトップは、かなりボディにフィットします。
ナット状態
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今回の依頼は、開放弦を鳴らしてビビりがある症状。
ナット部分を拡大してみると、かなりナットの溝が広くなっています。
これは購入時の弦のゲージより細い弦を張った場合に、隙間が広がる事があります。
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0フレットに該当するナットの溝部分が低くなっていくので、弦とフレットの距離も近くなり、フレットも大分削れてしまっていました。
ナット交換
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ナットを新しい物に交換。
今回は牛骨ナットへ交換。
今回のようにナットの溝が広がってしまうケースは、持ち込まれる率からすると牛骨ナットより写真のような樹脂製のナットが多い気がします。ナットの溝にピッタリとフィットしていれば、そんなに簡単に溝が広がる事もないですが、溝よりも弦のゲージが細くなった時に溝が広がるのが早いかもしれません。
ナットスロット
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ナットは、メーカー、種類、素材によって、全てサイズ、高さ、が違います。
溝が掘られたナットを購入してもスロットのサイズが合わなかったり、高さが合わない事も多いです。
太かったり高い分には削ればいいのですが、購入したナットが細すぎる場合はどうしようもありませんね。ナットは長方形の固体から削り出した方が、ぴったりとジャストフットします。
写真のように裏から光を当てて、底面や側面に隙間が出ていないかチェックします。
この時点で動かない位きつめに削り出します。
ナット溝調整
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今回はダダリオのフォスファーブロンド 11-52 カスタムライトに張りなおしました。
多分純正は12-53のライトゲージなので溝に隙間が出来て広がってしまったのではと思います。
カスタムライトのゲージにぴったりと合うように溝の高さを削っていきます。
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ナット上面のアールは指板のアール(12インチ)に合わせてあります。
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サドルのアールも少し修正し完了。
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