Guitar Repair of the Day
Fender Japan STR-80
約30年前のFender Japanのストラト。
80年代に10~20代だった人は現在40~50代。当時はバリバリギターを弾いていたけど、その後押し入れに入れっぱなしって人も多いはず。
50歳近くになって、家も仕事も子育ても落ち着き、また昔の友人達と音を出し始める人が本当に多くなってます。
同窓会とかで昔のバンド仲間と再会し「よーしまたバンドでもするか!」と盛り上がるも、家の押し入れから出てきたギターは弦も錆び、ポットは回らず、音もガリばかり、ネックは曲がり、塗装は浮いて、フレットはボロボロ・・・
普通なら新しいギターを買うか!となることろですが、やはり当時使っていたギターへの思い入れがありますよね。
ここ数年、こういったギターを持ち込まれる方が本島、離島、本土から沢山いらっしゃいます。
今回は石垣島からのお客様でした。
パーツばらし、組み込み
ピックアップ、ポット、スイッチ、ジャック、プレート、ネジ、ノブは全て新品へ。
ボディ、フレットはバフ掛け研磨してピカピカにします。
一旦全てのパーツを外します。
30年分の埃や油がついたボディ。
何層か膜を張ったようにくすんでいます。
一旦水研ぎ研磨して平面を出しましょう。
下から綺麗なキルト模様が出てきました。
と思ったらボディサイドに切れ目が・・・
キルトメイプルは突板だったようです。
こちらも剥がれが・・・
接着剤を入れ、クランプで再度張り合わせます。
ピックアップ交換、ポット交換
その間にサーキット部の交換。
今回はピックガード以外全て新品パーツへ交換。
ピックアップはダンカン製のスタンダードなモデルへ。
ピックガードも研磨して、ノブも新しく交換。
裏の配線もすっきりまとめました。
ボディトップの突板の剥がれも綺麗にくっつきました。
この後、黒でタッチアップ、研磨してバフ掛けします。
バフ掛け後は、見違えるように光沢が出てきました。
ネックもフレットを磨き、指板についた汚れも除去。
トラスロッドを調整し、ロックナットを付けて完了。
もう一度ビフォーの写真。
メンテ後のアフターの写真。
購入当時はこの写真のようなピカピカの状態で練習していたはず。
30年経て出して来たギターがボロボロだと、思い出も褪せてしまいますよね。
もう一度、当時の良き思い出が蘇るように!!
当時弾かれていたギターを、ご自分でもう一度弾かれる方、直して形見としてお子さんに譲られる方。
どんなに折れてボロボロのギターでも直すことは可能です!!ご予算に合わせ最良の状態で復元させます。是非ご相談下さい。
ギター、等の修理は お気軽にご相談下さい。
お願いいたします。