Guitar Repair of the Day
Takamine 700series
アメリカ人のお客様からの依頼で、10年ほど前にテキサスで購入したタカミネのギター。
沖縄に持って来て2年位との事ですが、弦高がかなり高く引きづらいとのこと。
ブリッジ周りを見てみると、両端に隙間が。
テール部分もかなり盛り上がっていました。
一旦ブリッジを外して様子を見る事に。
ブリッジを外してみると、接着剤が無くなっていて隙間があった部分と、強固にくっついている部分とあります。
湿気を吸って柔らかくなったエリアと塗装の硬い部分との間で波打っており、おへそのように出っ張ってしまっています。
ブリッジ下のみ盛り上がってしまった場合は、写真のような専用プレートを熱してブリッジ部分を上下から挟み込みます。
80℃位になるまで熱します。
盛り上がってしまったブリッジエリアをプレートで挟み込みフラットに戻します。
写真で分かる通り、フラットなプレートを挟み込んでも、両端は少し隙間が出ます。
それだけ中央部分が盛り上がっています。
熱したプレートで徐々に中央部分が下がりフラットになります。
翌日クランプを外して確認。
見事に水平に戻りました。
ブリッジを研磨し直してクランプします。
ブレーシング位置に木を当てクランプを行いながら、ブリッジを接着します。
トップ板が完全にフラット・ストレートな状態でブリッジを接着。
隙間も無く綺麗に接着完了。
中央部分の盛り上がりも大分フラットになりました。
弦高も3mm以下まで下がりました。
今年も数多くのギター、ベース、アンプ、ウクレレ、DJ機器などの修理を行いましたが、中でもアコースティックギターの修理が多かったように思います。
温帯地域の本土と亜熱帯の沖縄とで、ギターの状態はどれくらい変わるのか?
実質的なデータは存在しないので当店の10数年のリペア記録は楽器修理においてとても興味深い統計が取れているようです。
今年は本土からの修理業者さん、台湾のリペアマンの方が来店され、それらのデータの共有・アドバイスを求められました。
特に台湾ではギター管理において沖縄と似たような状況、症状が多いのだそうです。
来年は沖縄ならではのギター・アコギ環境、管理についての考察をまとめてみたいと思います。
またアメリカ人の多いエリアなので様々なバックグラウンドを持ったお客さんがいますが、現在は教会で働いている方で元マーティンの営業の方も来店されました。
アジアエリアのマーケティングのお話はとても参考になりましたね。
ギター、ベースのメンテナンス、クリーニング、ワイヤリング、ポット交換、ジャック交換等 は是非お問合せ下さい。
メールの方は こちら から
宜しくお願いいたします。
【年末年始 営業日のお知らせ】
2018年度は29日(土)まで営業しております。
12月29日(土) 11時~19時
12月30日(日) 休業
12月31日(月) 休業
1月1日(火) 休業
1月2日(水) 休業
1月3日(木) 11時より再開いたします。
現在、各地からのリペア依頼を宅配にてお送り頂いております。
全国からの修理を受け付けておりますが、必ず電話またはメールにてお問合せの後、楽器をお送り下さい。
修理内容の可否、お見積り、発送方法等をお知らせいたします。
また、沖縄県の場合も発送での受付を行っております。
特に宮古島、石垣島、八重山からのお客様が非常に増えております。
離島の方はクロネコヤマトやゆうパックにてお送り下さい。
比較的安く早く安全に届きます。
リペア料金 10%OFF キャンペーン開催!!
新年最初の10% OFF キャンペーンです。
全ての修理・リペアを10%OFF(税抜き)
にて行います!!
当店でのアコギリペア事例は こちら を参照下さい。
この機会に、壊れて眠っていた楽器のメンテナンス、修理、改造はいかがでしょうか?
細かな修理内容のご相談、金額の確認、などお気軽にお問い合わせ下さい。
メールの方は こちら から
宜しくお願いいたします。