スプレッドサウンド テレキャスター
Repair of the Day
SPREAD SOUND Telecaster Model
2年ほど前に製作させて頂いたテレキャスターモデル。
カラーはブラックに見えますが、かなり濃いパープル。
基地のお客様からの依頼で、日本に来た思い出にギターを作りたいとの事で製作しました。
ヘッド、ピックガード共に桜の模様を作り埋め込みました。
急にアメリカ本土へ転勤が決まり帰る事になったのでトータルメンテナンスと、輸送時の証明書等のドキュメント作成依頼でした。
ネック調整
軍隊の方は訓練などで長期に家を空ける事が多く、その際カビや暑さを気にしてクーラーを入れっぱなしで数週間沖縄を離れる方も多いです。ギターにとっては、恐らくかなり湿度が下がった状態になっていると思われ、更にケースに入れている場合などはコンディションが余り良い状態にはならない事も多いです。
沖縄でのギターの管理方法に「絶対」が無いのが非常に難しいですね。
ネックは少し順反り状態
フレット磨き
フレットが少し曇っていて、指板はべたっとしていました。
フレットをポリッシュして、指板にオイルを塗った状態。
指板は適度な保湿が大事です。
弦を張りなおし
トラスロッドを調整してネックも真っすぐに。
サドル調整
テレキャスターのサドル調整はやってもやっても、中々ピタッと決まらない事もあります。
GOTOHから出ている駒をロック出来るやつはかなり良かった印象が。
ピックアップはお客様がアメリカから取り寄せた、セイモアダンカンの特注品。
かなり切れのある抜けの良いミニハムバッカーです。
製作地を離れアメリカに・・・
いってらっしゃい!!
最近は昔より軍の中の規定が厳しくなっています。
特に中国製品にはとても厳格で、基地への持ち込みは様々な書類を書かされます。
ギターは特にそういった問題は無いのですが。
ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。