Guitar Repair of the Day
YAMAHA SG2000
ヤマハのSG2000。
SGという型番ですが、メイプル+マホガニーでこのデザイン。
レスポールのような佇まい。
80年代前半の個体なので40年近く経っています。
フレットがガタガタになっていたのですり合わせを行いました。
フレットは弾けば弾くほど減ってきますが、ある一定量削れると減りが早くなります。
フレットの硬度も内部は外側に比べ柔らかく、急激にデコボコになってしまいます。
ローコードのよく押える部分は特に減りが多く、全体をすり合わせする事にしました。
弦を張ったまま、ネックジグにセットします。
この時点でネックをチェック。
かなり順反りですね。
トラスロッドを調整してネックをストレートにします。
ネックの水平を確認しチューニングを合わせ、ネックジグのメモリをセット。
この状態で弦を外し、メモリに合わせてテンションをかけます。
これで弦を外しても弦を張った状態になります。
この後、フレット上を研磨します。
全体を削る事でデコボコを無くし均一にします。
フレットのラウンドの上面だけ削れたので、丸みをつけるため角を取っていきます。
何度かのヤスリ工程を経てコンパウンドを掛けて完了。
指板も一旦研磨しオイルを塗ってあります。
弦を張って状態をチェックしていきます。
デコボコは無くなったのでフィンガリングもスムーズ。
ただ全体のフレット高が低くなったのでナットの調整が必要です。
ヤマハのこのシリーズはブラスナット。
溝も少し広いですね。
一旦外して全体を研磨。
ピカピカになりました。
溝も削り直します。
全体の高さを調整しながら最終チェック。
引っ掛かりもなく、ストレスなくフィンガリング出来ます。
ボディもクリーニングして完了。
何十年もしまって弾いていなかったギターも、オーバーホールで蘇りますよ。
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