Guitar Repair of the Day
GIBSON Les Paul 1957 Custom Shop Historic Collection Goldtop
とあるプロギタリストの方のゴールドトップ。
現場での使用頻度が多かったので、フレットが摩耗していました。
ハイフレットの詰まりもあるのでネックジグにて全体の高さバランスを見て、
ネック調整、フレット擦り合わせを行いました。
弦を張ったまま、トラスロッドを調整し、指板のストレートを確認します。
ネックの状態もトラスロッドもまだまだ大丈夫。
この状態でゲージの目盛りを “0” にして記憶させます。
弦を外し、ネックに圧を掛けて、弦を張った時と同じ状態にさせます。
ゲージが “0” になったらOK。
一番摩耗している部分に合わせてレベラーで擦り合わせを行い、フレットが平らになった部分を
山型にする為、専用のヤスリで調整します。
その後、1000番、2000番、スチールウール、研磨剤 にて磨き上げます。
フレットエンドも丸く綺麗に仕上げます。
これで引っ掛かりも無く、スムーズなフィンガリングに。
本土から移住された方の楽器は、移住後2~3年頃から特徴的な動きがみられます。
反りだったり捻じれだったりフレット浮きだったり。
一概には言えませんが製造メーカーの想定外の南国では様々なトラブルがあります。
楽器にとって劣悪な、湿度変化の多い季節になりました。
適切な見極めと こまめなメンテナンスが必要ですね。