ESP LTD HORIZON

Repair of the Day

ESP LTD HORIZON

トレモロの無い裏通しタイプ。
マホ/メイプル ボディにEMG、ホライズンにしか無いオリジナルなサウンド。
フレット状態

ところどころビビりのある個所が

1弦側のフレットの高い箇所があります。
ハイフレット側は全体的にガタガタ状態。
フレットのすり合わせをします。
フレットすり合わせ

ハイフレット側中心に専用ブロックですり合わせを行います。
スルーネックの場合、トラスロッドの効きが一定では無く、ヘッド側から回すので15フレット~19フレット近辺が波打っていることがあります。弦を張っている時と外した時のネックのしなりの変化が一定では無い為、必ず弦を張った状態でフレットをストレートにします。

セットネックやスルーネックでハイ起きが多い箇所は、大体15フレット以降。
音詰まりを解消するには、どうしても多めに削らないとならないです。
フレット調整

すり合わせで平らになったフレットトップですが、このままでは弦が当たった時に”面”で触れてしまうので、平になったフレットの角を落とし楕円状にします。

三角ファイルでラウンド状に仕上げ、紙ヤスリ、スチールウール、コンパウンド等にて仕上げます。

フレットサイドも角を落とし手が痛くないよう加工しています。
ナット交換

今回は12-54の太めの弦に交換する為ナットの交換も行いました。
樹脂製から牛骨製へ

樹脂製のナットを外すと接着剤、ナットの一部がこびりついていました。

チゼルで取り除いて平にします。

牛骨製のナットを加工しながらナットの溝に合うように削っていきます。
ぴったりフィットすると後ろから光が漏れなくなります。
ナット溝加工、全体調整

新しく交換する弦のゲージに合わせてナットの溝を加工。
その後コンパウンドで磨いて完了。

弦を張って弦高を調整。

どのポジションでもビビりが無くなりました。

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