Guitar Repair of the Day

YAMAHA SG-1600

1983年のヤマハSGの高級モデル。

ネックが折れてしまい長い事放置されていたようです。


塗装を剥がしてみましょう。

割れ目にスクレーパーを入れるとかなり奥まで入るので、接着後に補強材を入れて大きめのボリュートを付けることにしました。

一応接着をしてみますが、折れてから長時間が経過したものは接着だけでは難しい事が多いです。

開いてしまった割れ目部分が何十年を経て変形して固まっているので、戻ろうとする反発した力が掛かっています。

改めて、冶具にセットしトリマーで掘削します。

割れ目、クラックが無くなる大きさまでカット。

縦の木目のマホガニーを接着します。

しばらくクランプ

補強材取り付け完了。

ノミやナイフで整えて、ボリュートを造ります、

オリジナルより若干長めに、ローコードを押さえても違和感の無い所まで出しました。
この後ネック裏の塗装を全て剥がし、再塗装します。

目止め、シーラー。

写真は黒く見えますが、実際はダークブラウンを吹き付けています。
この後、トップを吹きます。

乾燥後、バフ掛けして完了。
この時代のヤマハSGは、塗装が剥離したり白濁したりする固体が多いようです。
塗装のトップコートはかなり分厚いので、一旦着色面ギリギリまで剥がして再度トップを吹くと、白濁が目立たなくなります。

また、すり減ってしまったフレットをこの機会にステンレスフレットへ打ち換えました。

ほぼ指板と同じ高さの部分もありました。

指板が剥がれないように丁寧にフレットを抜いていきます。

抜いたフレットを見ると青錆びが。
フレット溝に残った錆も綺麗に取り除きます。

一旦ネックジグにセットしてストレートを出します。

フレットを打つ前に、指板を完全にストレートにします。

指板全体にチョークを塗って、ストレートブロックで研磨すると、デコボコが分かりやすいです。

ぴったり隙間が無くなるまで、何度も確認して研磨。

指板アールも全てのフレット上で一定になるように、アールのついたブロックで研磨します。

さあいよいよフレットを打ちこみます。
今回はJESCARのステンレスフレット。

バインディングがあるので、1本1本、フレットの端をカットします。
これがステンレスなので、硬い硬い。

指板が綺麗に研磨出来ていれば、フレットは すーっと 綺麗に入っていきます。

セットネックなので、ハイフレットはこのような道具でフレットをプレスします。

こんなプレス道具も。

フレットが全て装着されました。

ここでまたネックジグにかけて、フレット上をストレートに整えます。

軽くブロックで研磨し

ストレートになったフレット上を半円状に整えます。

新しいナットも製作。
フレットが低く削れるのと同時に、ナットの溝もすり減っていきます。
フレットを交換した場合は、フレットの高さが上がるのでナットの交換も必要です。

ナットも完成しました。

フレット再度も綺麗に整えます。

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