冒頭タイトル
Repair of the Day
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UREI 1620
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ハウス系DJの定番中の定番ミキサーUREI 1620。
といっても既にディスコンで中古市場価格も世界的に上がっているので、新たに購入する場合は中古品をメンテナンス・オーバーホールする必要があります。
コンディションの状態に関わらず80年代の製造から早30年以上経過しているので、劣化パーツの交換は必須となります。
「フルオリジナル」なる勘違いの価値基準はアンプやミキサーには適用されません。
コンデンサーや抵抗やトランス可変抵抗などは経年で劣化する為数値が狂います。
オリジナルのパーツの構成で生み出される音は新品時のみで、使用を続けパーツが劣化した状態のサウンドは、オリジナルとはかけ離れたものになります。
30年経過した現在、なるべくオリジナルに近い設計数値で、オリジナルに近いサウンドへ戻すには、劣化したパーツのまま使い続けるより、サウンドの似た代替品のパーツに交換したほうが、遥かに「オリジナル」に近いサウンドになります。
とはいえ、一つずつ劣化したパーツを探し、一つずつパーツを交換してはサウンドをチェックしていく作業は、途方も無く時間が掛かります…
RCAジャック交換
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今回はPhonoインプットが片側しか出力されない、ヘッドフォン出力の音が割れる、RCAジャックがぐらつく、等の依頼でした。
RCAジャック部は既に金メッキの仕様に交換されていました。
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一旦パネルから取り外して状態を見てみます。
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写真を撮り忘れました^^
基盤上のはんだ処理が滅茶滅茶で、はんだの量がばらばらだったので、割れたり外れたりしていました。
RCAジャックを一旦全て外し、メッキ部を綺麗にクリーニングした後、基盤の補強、固定を行いました。
ループケーブル
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エフェクトループのケーブルは断線していました。
エフェクトループを使用しない人は、ループのインとアウトをケーブルでパッチせずに、内部でバイパスさせるのがおすすめです。
その他音質劣化になっている箇所は、各所バイパス処理が可能です。
EQもPANもエフェクトループもいらない人は、除去したほうがノイズが減り、音質劣化が少なくなります。
内部のワイヤーも、音質、ノイズの面からワイヤーを総交換して、音質向上を図る事もできます。
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劣化で断線したのか、傷がついたのか・・・
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今回は内部でバイパスさせずに、BELDENの同軸ケーブルを使用してRCAパッチケーブルを製作しました。
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RCAプラグもスイッチクラフトのプラグを使用し、オリジナルと似た仕様に。
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インとアウトの間隔が近いので、RCAプラグの選定は限られますね。
RCAジャック交換
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アンバランスアウトのBOOTHとHOUSEのRCA出力もガリが多いので交換。
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こちらも今回は交換していませんが、基盤から出力プラグへのワイヤーもノイズが乗りやすいものです。
UREIはある種神格化されているような語られ方をしますが、内部はこんな感じでやっつけ感が酷いです。
それでもあの独特な出力に惹かれる人が多いのがUREI。
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RCAジャックはスイッチクラフト製のものに交換。
電源部
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電源部はコンデンサーとトランジスタの距離が近く、熱による劣化が大きくなる構造。
これもオリジナルのコンデンサーではないですね。
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一応全てのコンデンサーを交換しました。
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補強、修正を行ったRCAパネル部。
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指しっぱなしで使用しているRCAの入力部はいいのですが、使っていないインプット部は、RCAのカバーをつけると劣化が抑えられます。
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UREI1620等ミキサーの修理は お気軽にご相談下さい。
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