UREI 1620
Repair of the Day
UREI 1620 DJ Mixer – Maintenance
80年代の伝説的DJ用ミキサー UREI1620。
ハウスミュージックには欠かせないロータリーフェーダーを搭載したアナログミキサーです。
このミキサーのアウトプットトランスを通るだけで、あの独特なUREIサウンドになります。
今回は比較的程度の良い個体のメンテナンス。
とは言え、発売から40年くらい経過しているので、各部に錆がみられます。
状態チェック
内部はかなり綺麗な状態でした。
電源部は交換します。
ノブも全て外してクリーニング。
問題はこの入力RCAジャック。
錆び、ぐらつき、が酷く、音が出ない部分も。
RCAジャック交換
アウト部、BOOTHアウトとHOUSEアウトを交換。
HOUSEアウトのXLRジャックはスイッチクラフト製です。
出力トランスも一旦外し測定。
ワイヤリングもやり直しました。
RCAジャックは基盤へのはんだづけはやめてガッチリ固定。
これで基盤のトラブルはありません。
このグラウンド用のポスト。
とっても良いです。
ループケーブル
エフェクトループを使用しない人には、本当はいらない回路。
内部で直接配線を直付けするのが望ましいですが、何かの為に残したい場合は、
パッチケーブルを上質な物へ変更するのも良いです。
今回は、このMOGAMI製 2534を使用したケーブルと
BELDEN製 8218 の同軸ケーブルを使用したケーブルを作成しました。
若干音の違いを感じられたので、使わない方は極力バイパスしたほうがいいです。
各部を再チェックして完了。
UREIの修理は、このチェックという名のもとに、何時間もお皿回してしまいます。
天板の錆も、出来るだけ除去しました。
コロナ過の中で、音楽業界、クラブ等、とても大変な時期ですが、皆さん再開を待ちながら、機材のメンテナンスを依頼頂いております。
とてもとても感謝しております。
おかげで現在のUREI1620修理待ち、6台…
UREI1620等ミキサーの修理は お気軽にご相談下さい。
お願いいたします。