Bass Repair of the Day
FERNANDES RJB-380
フェルナンデスのジャズベースタイプ。
ピックアップはシングル2発、2ボリューム1トーンのシンプルな仕様。
ジャズベースはノイズが目立ちやすいのですが、片側だけで無く並列で使っていてもかなりのノイズがあったのでノイズ処理を行いました。
ノイズ ドータイト処理
ピックガードを外してプレートを外すとこんな状態。
ワイヤリングも同時に綺麗にまとめます。
一旦全てのパーツを外し、キャビティ内に導電塗料を塗る準備。
ポットのあるコントロールキャビティ内、ピックアップ下キャビティにドータイト(導電塗料)を塗ります。
塗装につかないようにマスキングします。
何回かに分けて塗り重ねます。
乾燥後に導通を確認。
プレートの下には銅箔を張り、ピックアップのコイル部も銅箔で覆います。
キャビティと設置するように銅箔を張ります。
それらを全て1点アースにて集めなるべく電位差が大きくならないように調整。
ブリッジ下の弦アースも新しいワイヤーに変えました。
ナット交換
ナットの溝が恐ろしく低かったです。
初心者は購入時のベース弦の太さ(ゲージ)に慣れず細いゲージの弦に変える事もあると思います。
弾きやすくなるし何も問題無いと思われるでしょう。
ただ弾き始めの頃は弦の張り方、伸ばし方が分からないのでチューニングが安定せず、何度もペグを巻き直してチューニングを合わせると思います。
出荷時の弦の太さに合わせてナットの溝を掘ってあるのですが、細い弦に変えた場合この溝に隙間が生まれます。
ここを何度も何度もチューニングの度に弦が行ったり来たりするので溝がけずれ易くなります。
また純正のナットは安いプラスティック製が多く、耐久性も弱いです。
今回は現在ご使用のゲージに合わせて牛骨で作り直します。
ナットのスロット幅にぴったり合うように整形します。
溝の弦の太さに合わせて、高さも調整。
ドータイト処理で驚くほどノイズは無くなります。
ノイズに悩まされている方は是非ご相談下さい。