Guitar Repair of the Day
GrassRoots G-TE-40R
ESPのエントリーモデル Grassroots。
上位機種と似た見た目ながら材質やハードウェアなどのグレードを落としてお買い求め易い価格帯のギターです。
エントリーモデルに起こりやすいトラブルとして、鳴りがいまいち、チューニングが安定しない、セッティングが狂いやすいなどがありますが、ノイズが目立つという依頼も多いです。
ピックアップのクオリティ、ポットやスイッチのグレード、配線方法、などの単価を下げているのでノイズを少なく(原音の劣化を少なく)するには、それらのパーツを一つ一つ劣化の少ない物に変えていくしか無いですね。
またPUマウント下、コントロールのキャビティ内をシールド処理する事で飛来ノイズなどを防ぐ事が出来ます。
配線材の交換、正確丁寧なワイヤリング、ピックアップのノイズ処理、などを同時に行う事で更にノイズを少なく出来ます。
シールディングを行う為、一旦全てのパーツを取り外します。
通常キャビティ内にも塗装がされており、物によっては断面がガタガタな場合もあります。
面を鳴らす為塗装を剥がす程度に、トリマーで削り落とします。
表面をマスキングして
コロのついたビットで削り落とします。
削るといっても塗装を剥がす位の厚さ。
断面が綺麗になったら、シールド塗料を塗っていきます。
今回は銅が練りこまれた塗料。
何回かに分けて厚みを出し、各所の導通を確認。
ピックアップ下とコントロールキャビティの導通を結ぶ為、グラウンド用のワイヤーを設置。
グラウンドはコントロールキャビティ内に一点にまとめます。
こちらが純正のポット、スイッチ。
全て交換しワイヤリングも綺麗にまとめました。
無音時のノイズは驚くほどなくなりました。
ギターやベースなど、静音時のノイズに悩んでいる方はお問合せ下さい。
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