YAMAHA FG-220
Repair of the Day

YAMAHA FG-220

ヤマハのFGシリーズ。
ヘッドロゴは音叉

70年代の赤ラベル仕様。
FGシリーズには様々なグレードがありますが、こちらの220はスプルース+マホガニー仕様。
ピックで弾いた時のザクっとした切れ、低音は音量がありバランスも良かったです。

今回は弦の間隔が狭いのでナット交換にて少し広めの弦間隔に変更依頼。

ブリッジは少しボディトップに浮きがあり弦高が高くなったのか、前オーナー所有時にブリッジを削って弦高を低くした形跡が。
ただブリッジ表面を削った際にブリッジピンの穴を広げてなかったのでピンが完全に入らず出っ張っていました。
今回はブラス製のブリッジピンに変えたいとの事で穴のサイズを広げました。

通常のブリッジを並べて比較してみると、トップの厚みを薄くする事でサドル位置を下げて弦高を低くしたのだと思います。

たぶん、2mm位下がったのでは。
かなり削って低くなっていますね。

新しいブリッジピンに合わせて穴を広げ淵を整えます。

ブラス製のピン。
きっちり根本まで入ります。

続いてナット。
新しく牛骨製のナットを削り出します。

スロットに合わせて隙間無く成形し

元の弦幅と比べながらスケールで新しい弦溝の位置を決めます。
弦落ちしないギリギリまで広げました。

これで手の大きい人にも問題無く運指が可能です。

サドルもトップの高さは変えずに少し形を整えました。

40年以上経過しているヤマハヴィンテージ。
このFG-220は中古市場で大体2~3万円で取引されているようです。
メンテしてコンディションを整えれば全然現役になりますよ。
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