Morris W-50
Repair of the Day
Morris W-50
70年代に発売されたモーリスのTFシリーズ。
その当時でも高級機種と呼ばれるほど、贅沢な仕様。
サイドとバック板、指板はハカランダローズウッド。
ブロックのポジションマークは豪華なアバロン。
発売から40年以上経過した現在、とても良い鳴りです。
弦高
但し弾いていなかったようでボディトップは少し変形気味。
ネックもかなり順反りでした。
ネック調整
先ずは少しづつトラスロッドを締めてネックを真っすぐにします。
ギターによってトラスロッドの効き方はまちまち。
現在の状況を見極めながらゆっくりトライします。
完全に真っすぐになった状態にすると、後から逆反りが始まる事も。
少し様子を見ながらストレートが落ち着く場所まで持っていきました。
ブリッジ サドル
続いてサドル部。
ネックが真っすぐになったので大分弦高は低くなったのですが、ピッチの精度がいまいち。
本当は作り直すのがいいのですが、サドルのアールを整えつつ、オクターブ調整も。
サドル成型後、ブリッジピンをブラスへ交換しました。
弦はフォスファーブロンズに。
カラッとしながらも、低音はもたつかず抜けの良い感じ。
調整後の弦高
あくまで目安ですが、12フレット上で 2.5mm程度になりました。
指板、フレットもバフ掛け研磨してピカピカに。
ボディもピカピカになって見違えるようです。
ネックがストレートで、ナットとサドルの高さが適正な場合のみ、12フレット上の高さで基準が出せます。
ネックが順反りで調整せずに、サドルだけを削って12フレットが2.5mmになっても、必ずビビるポイントがあるはずです。
弦振動を稼ぐにはある程度の弦高は必要です。
弦高が極端に低いと弦がフレットに当たってしまい、弦振動を殺してしまいます。
年齢を重ねるにつれ、ギターのコードが押さえ辛くなってくる一番の要因は ”握力”
握力が落ちたので、弦のゲージを細いものに変えたり、弦高を下げる傾向がありますが、継続して握力の維持も続けたいですね。
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最近はパソコン中に右手でマウスを持ちながら、左手はこれでニギニギしています。
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