Martin Road Series GPC-11E
Repair of the Day
Martin Road Series GPC-11E
マーチンの比較的新しいモデル。
弦高調整
まだ買ってまもないとのことでしたが、結構ブリッジ近辺に歪みがあり、弦高が高くなっていました。
膨らんでいるのが分かります。
恐らく購入時には既にこの状態だったようです。
ネック調整
一旦、ネックをストレートにします。
このレンチはマーチン専用のサイズ。
長さも丁度よくフィットします。
ほんの少しだけ締めました。
サドル調整
続いてサドル部。
サドル後ろのトップ部が盛り上がっているのでサドルを少し削って弦高を下げます。
今回は底面を削らず、弦毎に微妙に高さを変えて低音弦を中心に落としました。
これでも全然弾きやすくなりました。
数値だけでは表せないのが、ネックの反り。
ネックは必ずストレートに戻すのが基準。
ネックが順反りのまま、サドルだけ削って12フレット近辺で何ミリ、みたいな人が多いようですが、これではフレット上が均一に揃っていません。
この状態で暫く使用頂いて、またネックやボディトップが動くようであれば、トップの歪みの矯正をしようと思います。
※今年は梅雨明け後、とんでもなく湿度の低い日が多いです。
必ず湿度計を確認し、日々の状態をチェックしてみて下さい。
くれぐれもケースに入れっぱなし(湿度がもっと低いので木が縮みます)なんて事のないように。
ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。
お願いいたします。