Takamine アコースティックギター
Repair of the Day
Takamine Acoustic
ナットもサドルも弦も張ってない状態でジャンクで売っていたそうです。
きっとこんな状態で何年も放置されていたのを処分する為に売りに出されたんでしょうね。
弦を張っていない状態だとネックの状態も確認出来ないので値踏みが難しいですよね。
まあ買ってから店に持ち込んで「これ直したら幾ら位で売れますか?」っていう質問が一番困りますけど^^
サウンドホールのバインディングも剥がれていました。
バインディングはセメダインが一番扱いやすいです。
ナットは牛骨で製作。
元のナットが無いので、ナット溝のサイズを測って何度も位置を確認しながら削り出します。
微妙に底面が斜めになっていたのですが、ピッタリと収まりました。
横と底面が合ったので、高さを下げる為サンダーで削ります。
仮の溝を掘って弦を張ります。
同時にサドルも製作。
タカミネは1、2弦と3、4、5、6弦が分離しているサドルです。
こちらも何度もサイズを確認しながら、ピッタリのサイズで製作。
その後高さを落とし完了。
ナットも適正な高さまで溝を掘り下げ、研磨してピカピカに。
サドルも弦を張った後、最終的に少しだけ底面を下げて完了。
沖縄は外国人も多いので、日本製の楽器を購入して直して海外に転売される方も多いようです。
このギターも今頃は海を渡っているのでしょうね。
転売自体は悪い事では無いし、そこで幾ら乗せて売ろうとも、今では買う人も相場をリアルタイムでチェックしてるので、むしろ全世界的に適正な市場価格になっているのかもしれませんね。
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