Repair of the Day
Takamine DMP551C
タカミネのアコギ。
弦高が高すぎて弾きづらいのでサドルを下げて欲しいという依頼。
こうした依頼はとても多くて、皆さん6弦の12フレット上を計測して3.0mmで、とか2.5mmで、とかコンマ単位で指定される方が多いです。
但し12フレット上だけの値でサドルを調整をしても他に原因がある(調整の必要がある)事がほとんどです。
サドル部は見た目、少し高い気もします。
まずこのギターの場合は、ネックがかなり順反りでした。
これをストレートに調整した後計測すると3.5mmほど。
ナットとの高さを考えるとストロークでは気持ちのいい弦振動なのですが、少しフィンガリング時にテンションがあるのでサドルを削って下げました。
写真のサドル調整専用の治具を使うと、1分かからず希望の位置に下げられます。
最終的に3.0mm少し切る位で終えました。
弦高が低ければ低いほどフィンガーピッキングなどでは力を入れずスムーズにフィンガリング出来ますが、楽器本体が鳴っているかといえば、弦振動の幅が無い(フレットに当たる)為、鳴らしきってはいない状態です。
これはエレキも同じですね。
これらの調整を追い込むには、指板、フレット、ナット、サドル、の調整が必要で、場合によってはナットの交換が必要な場合もあります。
最終的にはお客様の好みですが、そのギターにあった適正な弦高があるので店頭にてご相談下さい。