Roland JC-120
Repair of the Day

Roland JC-120

ウチに来るアンプ修理の中でも一番多いのがこのローランドJC-120。
マーシャルやフェンダーも多いけど、80年代に発売された固体が30年経って、劣化などによる不具合が多くなっているのだと思います。
ボリュームなどのポットやジャックなどのガリ、出力が不安定になる、音量が上がらない、などのケースが多いです。どれも消耗パーツの劣化が原因ですね。

アンプには多くのコンデンサが使用されております。
ちなみにコンデンサはドイツ語で、電気をコンデンス(濃縮・凝縮する)という事。
日本以外で言っても、全く通じませんでした^^
片やアメリカやイギリスではキャパシタと呼ばれています。
キャパシティは収容力、収容力・収容するという意味でキャパシタと呼ばれています。
一時的に大量の電気を蓄える事の出来るコンデンサですが、その溜め込む能力の寿命は一般的に、使用環境が105℃の条件下で2000時間といわれています。
毎日2時間使用したとして2.7年、仮にアンプ内部の温度がもう少し低かったとしても10年程度で劣化が始まってきます。
スタジオなどに置かれたJCで30年位前の個体の場合、長時間毎日使用されているので、パワーが無くて音量が不安定だったり…

劣化パーツを交換するだけで、まだまだ使えるアンプですね。
メンテナンスのし易さも含めて、長く、多くの人に利用されているアンプな訳ですね。

バックパネルを止める耳が朽ち果てていました。

こちらはサービスで修理しておきました。

ガリもなくなり、まだまだ現役のサウンド。

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