KAMAKA Ukulele
Repair of the Day
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KAMAKA Ukulele
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カマカのウクレレの修理でした。
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オーナーによれば30年以上前の個体らしく、これまでも何度もハワイまで持ち込んで修理をされていたそうです。
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今回の修理は、オリジナルのペグから他社製のペグに替えた際に、ヘッドのペグネジ穴部分から割れが入ってしまったもの。
それを長年簡易的に接着剤にて補強していたが、ギアタイプのペグへ交換したいとの要望。
ただし、どのギアペグもポストの位置が高いので、ヘッド裏に補強材にて厚みを出して、ペグのポスト穴を出来る限り下げて角度(テンション強め)をつけたい、との事でした。
とはいえ、個体に合うコア材が無かったので、マホガニーの突板を使う了承を得て作業しました。
ペグ穴補修
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以前のペグを取り付けていたネジ穴は、そのままネジを入れて接着剤にて固めてあったので接着剤を剥がしました。
するとそこからひび割れた部分が現れました。
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表裏面共に4cm位の亀裂が入っています。
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ネジも途中から折れて中に埋まっています!
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折れたネジ回りを少しずつ削り折れたネジを取り除きます。
ヘッド突板
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ネジ穴は埋めて、割れたヒビ部分に接着剤を入れて暫くクランプ・固着します。
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固まった後、ヘッド裏面をベルトサンダーで面を出し、突板を張る準備。
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ヘッドの形に切り出したマホガニーを接着します。
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それぞれの面に接着剤を塗り
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クランプで固定。
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固まった後 軽く研磨した状態です。
ヘッド部分はこの後、塗装に入ります。
ブリッジ修正
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その前にブリッジを剥がします。
ヒーターで熱を加えて
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スクレーパーでゆっくり剥がしていきます。
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綺麗に剥がれました。
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新しく取り付けるタイブリッジの位置だし。
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ボディ面を研磨して接着。
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このままクランプで固着し数日待ちます。
ヘッド塗装
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その後、シーラー、着色、トップを吹いていきます。
ラッカーなので、一日数回、何日かに分けながら仕上げます。
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微妙に厚みを変えてみました。
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ペグを取り付けると、2,4弦と1,3弦のポストの高さが段違いになっています。
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ブリッジも完成。
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ヘッドを厚くしてペグポスト位置を下げたので、Low-Gにした4弦も適度なテンションが掛かり張りが出ました。
ここ数年ウクレレの修理がとても増えており、今年は50本近いウクレレの修理依頼を頂きました。
統計を取るとウクレレの場合はブリッジの剥がれが一番多く、中には本土から沖縄に持ってきて1週間で剥がれたとか、やはり沖縄独特のリペアというのがどの楽器にも共通してあるようです。
亜熱帯に属する沖縄では、製造メーカーが全く想定していない気候の中での使用・ケアが必要ですね。
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