UREI 1620LE
Repair of the Day

UREI 1620LE

UREIのロータリーミキサー1620。
こちらは2000年代に入ってSoundcraft社が出した1620LE。

設計回路はほぼ同じなので80年代のオリジナルUREIに近い独特のサウンドです。
UREIと言えばHOUSEやTECHNOなイメージですが、機会があれば一度この音色を試してみて下さい。
皆この暖かくて太いサウンドを求めてUREIにたどり着くのが分かると思います。
状態チェック

一般的な縦フェーダーのミキサーと違いロータリーポットを回してミックスするタイプなので、よく使用するCHのポットは劣化によりトルクが落ちたりガリが多くなります。
UREIに使用されている密閉式の可変抵抗器は初代はNOBLE製。後にALPS製のポット。
UREI1620LEはALPS製のポットです。

メインボード内のパーツは少し違いがありますね。
POT交換

各CHでトルクの重さが一定でないとミックスしづらくなります。
今回はガリのあるポットを全て交換しました。

ポットの軸に付着している埃。
これがポットの内部に入り回す度にカーボンを傷つけガリになります。
ポットを回す回数によって内部のシリコングリスが減ってしまいシャフトの金属部とカーボンの間の潤滑油がなくなり傷・ガリになってしまうのです。
ガリが出たら接点復活剤をかければ大丈夫、と思う人も多いのですが、接点復活剤によっては内部にあるグリスを溶かしてしまう事もあるので一時的に復活はするのですが、そのまま使用し続けると前よりガリが酷くなる事もあります。
長年使用し続けた事にによるガリは経年の劣化なので新品に変えるのをお勧めします。

メンテナンス

各基盤を総点検して電源部のオーバーホールも行います。

全てのインプット・アウトプットを通電チェック。

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