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GIBSON J-45 – フレットすり合わせ

サウンドハウス

GIBSON J-45

Repair of the Day

GIBSON J-45

2010年代のモデル。

状態

そんなに古いモデルでは無いのですが弦高が高くなってきたとの事。

他のお店に修理を出した際にサドルを限界まで削ったらしく、サドルからビビり音が出ていました。

弦高は2.5mmほど

それでいてネックはかなりの順反り。

トラスロッドは動かした形跡がありません。どちらにも良く効きます。

多分ネックの調整をせずにサドルだけ削って弦高を下げたのでは無いかと思います。

一旦ネックをストレートに戻し、サドルも作り直して対応します。

フレット状態

フレットもかなりビビりや音詰まりがありました。

ローフレットは凹みも。

これはフレットロッカーという定規で 3本のフレット上に置き、高さが均等かチェック出来ます。

真ん中のフレットが高いと、両サイドのフレットに底面がつかず、カタカタします。

これでフレットの高さをチェックし、フレット浮きを発見できます。

フレットすり合わせ

お客様が仰っていた症状に「買った時と比べて明らかに鳴りが悪くなった」と。

鳴りが悪い とは様々な状態が考えられますが、一定に弾いたコードが以前より減衰が早くなり鳴らなく聞こえる、というケース。これは弦振動の途中で高くなったフレットに当たり、振動が止まってしまう事。弦を6弦から1本1本弾いていって、途中で金属音やサステインが落ちてしまう場合はこれ。フレットバズとも言います。

以前はネックジグなどを用いて、このテンションを掛けた状態での作業を行ってきましたが、すり合わせのみの場合は、専らこの写真の治具を用いて作業しています。

青くマーキングした部分はフレットが高くなっている部分。

マーキングしていない部分は削らず、高い部分のみ下げていきます。

フレット研磨

すり合わせ後弦を外し全てのフレットにペンでマーキングした状態。

現在この状態でフレットのトップの高さの位置は全て一定になっています。

フレットを青く塗り、トップの部分は削らずに台形になっている角の部分のみを削って半円上のラウンドに仕上げていきます。

半円に仕上げて、研磨し、指板を整えた状態。

サドル製作

続いてサドルの製作。

弦高が高くなってサドルを削るのは、最後の最後の最後の手段。

サドルの高さを変えるとテンションが変わるので弦振動が変わります。

今回のように削り過ぎて1弦側はほぼエンドピンの穴と弦が並行になってしまってます。

サドルからエンドピンまでは傾斜を付けテンションを掛けた状態が望ましく、サドルが低すぎてしまうと、この部分にテンションが無くなってしまうのでピッキングや弦を揺らしたりした際にサドルから弦が動いたり、ミンミンしたノイズが多くなってしまいます。

ということで作り直します。

サドルも様々な素材の物が販売されていますが、牛骨が一番。

テンションが掛かるギリギリの高さまで下げて調整。

サドルからエンドピンまで傾斜がついているのが分かります。

これで1弦がミンミン鳴ったり、落ちる事はありません。

すり合わせ後は、弦がフレットに当たる事が無くなったのでサステインも増えました。

きちんと高さの合ったフレットでコードを弾くと、ボイシングによる倍音がきっちり聞こえ、情報量が多く感じます。

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