Seagull Artist

Repair of the Day

Seagull Artist

カナダ製のアコースティックギター シーガル
マホガニーサイド&バックの乾いたサウンドが特徴です。
フレット状態

湿度差の少ない北米で作られたギターは、どうしても湿度差の多い日本の気候の中では管理が難しくなります。湿度が多い時は木が膨張し、湿度が低い時は木が縮みます。これを短期間に繰り返すと収縮の大きい指板はどうしても影響を受けてしまします。
今回はフレットの浮きが目立ちビビりが多い為、すり合わせを行いました。
すり合わせ

すり合わせは弦を張ったまま写真のサンディングブロックで行います。

12フレット付近が一番ビビりが多かったところです。
フレットトップ

フレットのトップを平にして均一にします。
その後角を丸めラウンド状に仕上げます。
写真のような三角ヤスリが一番楽です。

フレットを丸めた後、コンパウンドで磨きました。
ナット交換

3弦のナットの溝が少し低かったのでナットも交換しました。
牛骨に変えます。

ナットのスロットに合わせて底面、厚みを整えます。

弦を張って溝の高さを合わせます。
フレットの高さに比例した一般的な溝の深さはありますが、必ずフレットを押さえてピッチを確認します。意外にFを押さえた時にシャープし過ぎていたり。
調整

ビビりもなくなりボイシングも綺麗になりました。

ギター、ベース等の修理は お気軽にご相談下さい。