Marshall 2555
Repair of the Day

Marshall 2555


JCM800シリーズを基本にクリーンとリードチャンネルの切り替えが可能になりました。
800と比べると独特な中域のサウンド。
でも使用しているミュージシャンも多いですよね。
真空管チェック

まずは真空管からチェックしていきます。

最近は本当に入手が難しいです。というか生産されていないのでは?
戦争以降、真空管の値段が2倍から3倍近く高騰しています。
皆さん、真空管の”マッチング”って聞いた事あると思います。
こんなアナログな前時代的な物なので、100個仕入れても数値のバラつきは半端ないです。
なので販売店によっては、2本、4本、6本とgm値などの数値の似通った個体をペア、クアッドといった”マッチング”された状態で販売しているのです。(マッチング管はこの作業賃が入っています)
戦争以降に出回っている真空管は、この数値のバラつきが半端なくバラバラ。
生産量が少ないから当たり前といいえば当たり前。
真空管測定

これは今、プレートに流れる電流値をみています。
大体33mA

パワー管は交換します。

一方プリ管は最近変えたみたいで、3本ともバッチリでした。
基板チェック


バイアス周りは交換。

ワイヤーも数本変えました。あとグリッド抵抗も。

電源ケーブル

ジュビリーの電源ケーブルは本体から生えているタイプ。

シャーシの穴あけがちょっと大変。

バイアス測定

交換用の真空管はお客様が持ち込まれた管。
ブランド名が無かったのですが、初期のマーシャル製に似たタイプ。
これは4本が恐ろしいほどマッチングが取れていました。


店の前に住んでる外国人のギタリストが直ぐに飛んできました、うるさくて良い音過ぎるって(笑)
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